打首獄門同好会ライブ「Karatsu Seaside Camp 2023」感想
こんにちは!
先日行った、ゆっくりまったりな楽しいフェスでちょっと頑張ったら最前列どまんなかに来てしまって、夢が叶ってしまった思い出を書きます!
最近フォローしてくださった方々もいるので、 まず自己紹介しますね。たまきと申します。
・5年前に打首獄門同好会の沼に落ち、 以来ライブに行きたいライブに行きたいと呟き続けている
・しかし長崎在住という地方民、さらに子育て&コロナでライブに行ける機会はごくわずか
・ゆえにライブに行くこと自体が夢
・そのわりに行ったら最前率高め
・一回一回のライブを忘れたくなさすぎて感想文を書く人
・たまにケーキ作る人
・打首さんのライブは半年ぶり
・人生の目標は「最前列ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴くこと」
そんな人がこの文章を書いています。
…なんだよ人生の目標って。
と思った方も、そこはまぁわかんなくていいので置いといてもらって(気になる方は2つ前のブログ記事にちょっとだけ理由を書いてる)
今回なんとその目標を達成してしまった!!という話です。
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今回行ったフェス「Karatsu Seaside Camp」についてちょっと書いてみます。
佐賀県唐津市の中心地から車で30分、 山道をぐるぐる走った先にある「波戸岬海浜公園」は、名前の通り海のそばにある広い広い公園です。
フェスは今年で2回目の開催だそう。
なだらかな芝生の坂を降り切った先の「Cape Stage」と、そこから10分ほど歩いた砂浜にある「Beach Stage」の2つのステージ。
キャンプエリアが広くて、家族での来場も多いみたい。
アウトドアウェアの人とバンTの人が半々ぐらいだったな。
着いた時の印象は、
うわー!山きれい!
海きれい!
空きれい!
キャンプ場にテントいっぱい!
なんか全体的にロハスなおしゃれ感!
そして、
並ばなくてもシャトルバス乗れる!
並ばなくても入場できる!
並ばなくてもフェス飯も物販も買える!
…最高だな!(並ぶの苦手)
そんでこれって
…並ばなくても全然ステージ前に行けるな!!!(確信)
なんてすばらしいフェスなんだ…!
(私が行ったの1日目の午前中だったからこんな感じだったけど、 午後からは人が増えたし、 2日目はもっと人多かったみたいなのでこの限りではないよきっと)
てか何でみんな来てないの?!?!来ようよ!!最高だよ!?!?
(…遠い?まぁそうだよねぇ…私隣県だし車だからいいけど、 公共交通機関じゃちょっと大変なとこだよねぇ…)
まぁよきよき。フェスの運営さんとしてはともかく、 ゆっくりまったり楽しむには最高のシチュエーションですよ。
というわけで、参戦されていた貴重な貴重なフォロワーさんと合流した後、のんびり呼子のいかしゅうまいを食べ、トップバッターのOKAMOTO' Sのリハあたりからぬるっとステージ前へ移動。
苦もなく4列目あたりに来ることができたんだけど、なんだこれ最高か。ハマ・オカモトのベースの指使いまできっちり見えるよ最高か!
てかステージ近くない???
OKAMOTO'S、
「 みんなを叩き起こさなきゃいけないからな!( byオカモトショウ、色気がすごい)」
ってリハから全力で曲やってくれて
40分の持ち時間なのに1時間くらいはライブやってた感。
めちゃめちゃ踊ってもう楽しーっ!てなったところで、 次は打首さん。
なんとなく、OKAMOTO' SのTシャツの方々が前方のどのへんにいるかは目で追っていて、入れ替わりで空いた場所にスッと入ってみたら
行けちゃったんですね、ほぼ最前列ど真ん中の位置に。
うわー!!来れちゃったよ!
もちろん、行けるならできるだけ前に行きたい、しかも半年ぶりの打首さん、それはそれは楽しみにしていたわけなんで、そりゃ前に行けるなら行きたい。
でもこんなに何の苦もなく来ちゃっていいんだろうか!!
と思いつつ。
一緒にいたフォロワーさん離れてしまってごめんなさい!!
と思いつつ。
フォロワさんはフォロワさんのベストポジションがあり、私は私でもはやこの場所以外の選択肢はない。
死守!
なんて物騒なこと言ってますけど、周りを見れば1列目2列目にレジャーシート敷いてまったりされてたり。
なんならちっちゃいイス置いてたり。
お子さんたちが最前列にいたり。おにぎり食べてたり。
そんなのんびりフェスなんでした。
(ちなみにOKAMOTO' Sのライブ始まっても打首さんのライブ始まってもレジャーシートは敷いたままだったり!)
(優しい優しい世界、そうここは唐津)
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で、セッティング中のステージ、 顔を上げると目の前にあるんですよ。
会長のスタンドマイクが。目の前に。
…さっきから思ってたけどステージが近いよ? 私の位置からステージまで目測で2メートルくらい、スタンドマイクの位置まで3〜4メートル…くらい…?近っ!
長崎のBe-7も近かったけど上手側だったし。
界隈でかの有名な池袋Admも近い近いと聞きますが行ったことないし(私にとってAdmもこの世の果て)。
こんなに近いと緊張するんですけど!!!
(自意識が過剰)
などと思うか思わないかのうちにメンバーがステージに出てきて機材チェック、音チェックが始まってしまうのでした。ひぇぇ。
junkoさん、 縦ボーダーのタンクトップにさらっとパーカーを羽織ってる( 本番は脱いでた)。海風になびく髪、ふわふわ!
あす香さん、髪が赤&紫のツートンになっててドラムセットに映える…!かっこよーーー!!!
てかバスドラの振動、見えるんじゃないかなと思うぐらい…音が体にというより心臓をドン!と直接震わせてくる。
会長、髪にメッシュ入れました…?全体に細かいメッシュ入ってる!! こーゆー髪色にしてるの初めて見るなぁめっちゃ似合う!!!
…なんでこんな髪型のことばっかり覚えてるかというと、なんとなく全体的にしか見れてないからです。だって顔上げれないんだもん。
(自意識が過剰)
いつもならこのリハの時間が大好きでずーっと見るけど、こんなに近かったら逆に見れない。
全然見れない。
顔上げれない。
獄キャップのつばの下からそっと覗き見るのがせいいっぱい、みたいな。不審者か。
と思ってたらさぁ…聴こえるんですよ…
スピーカーからじゃない、直のギターの音が…チャカチャカ聴こえるんですよ…!
至福か!!!
神様ありがとう!!!
この時間永遠に続いてもいいです!!!
すでに情緒がだいぶおかしくなってますが、まだまだこれからなのです。
なんせゆるフェス、転換の時間が長い!一時間以上あるの!
その間中、お三方ともずっとステージにいらっしゃるんですよ。
そんでたっぷりゆるトーク、合間にサウンドチェックと称して曲をやってくれる感じ。
目の前でラジオの収録風景見てるみたいだったなー!
あすかさんがマイクチェックの時に
ってちょっと歌ってて、あとから会長がトークで
「さっき歌ってた、佐賀県唐津市~の曲はみんな知ってる?」( ぱらぱらと手が上がる気配)
「…少数派だね。」
ってアンケートとったり。
あす香さんが
「今日県外から来た人~?九州の人~?」
ってアンケートとったり(佐賀の人はもちろんだけど、 九州人が多かったみたい)。
サウンドチェックはjunkoさんの「私を二郎に連れてって」の声で一曲目が始まった。
っていうか、今日junkoさんのしゃべる声を聞いたのはこの一声だけだった気がするぞ。
トークはなぜかささやき声で全然聞こえなくて…。
このフェスはトリのRIP SLYMEの前に「Sunset Time」という時間が設けられていて(私は早く帰ったから一体どんな時間だったのかわかんない)
夕焼け見たい人いますよね~って話の時に会長がjunkoさんを見ながら
「スタッフはすぐ帰るけど、junkoさんは一泊しないと、一か月ぐらい口きいてくれないから泊まりにした」
「昨日すでに一人で海に行って迷子になってますから」
「行方不明になっても探しませんよ」
って話とかしてました。
トークが緩すぎるのと自分がいっぱいいっぱいなせいで、はい、 いつもながら全然内容を覚えてません…。
なんとなく話が途切れると会長が「サウンドチェックしようか」って言って曲が始まる。
2曲目は「きのこたけのこ戦争」。
きのこ派の人~?たけのこ派の人~?ってアンケートとって、みんなお菓子の話だと思ってるのに、あす香さんが「 たけのこコリコリしてておいしいじゃん」って言って「え、 お菓子の話じゃなくて?!」ってなってたのもよかったなぁ!
「猫の惑星」(曲中会長の足元めっちゃ丁寧に切り替えてるのまでしっかり見える最高)
「シュフノミチ」(大好き)
会長が手で「それそれ」の振りでメンバーに次コレねって合図してからの「死亡フラグを立てないで」(とてもよい)。
次何やろうか~今日絶対やらないやつをやろう、 というだけで曲名言わなくてもメンバーもVJも「布団の中から出たくない」がわかっちゃったり(とてもよい)。
私の後ろにいた男の子が「えっ…布団やらないの…」ってなってたけど、この日けっこう熱かったもんね。1番だけでもやってくれてよかったね。
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そろそろ控え室戻ろうかーみたいな感じで(ゆるい)お三方が捌けていった時刻は、ライブ開始15分前。
持参のソルティライチはとっくの昔に空になり、強くなってきた午後の日差しの下ですでに感情がコップの淵からあふれて呆然としている私に、開始5分前にとどめを刺す出来事がありました。
会長が再びステージに現れて、こうアナウンスするのです。
「そろそろ3時ですね!3時なので、おやつを配ります」
これ読んでる人はだいたい知ってると思うけど、 知らない方のためにちょっと解説。
打首さんの「デリシャスティック」は、フロアでみんながサイリウムの代わりにうまい棒を振るという演出があるのです。
曲前にビニール袋いっぱいのうまい棒が手渡しで前から順々にまわってきて一人一本ずつ取るという、性善説を採用した手法で行われています。
コロナ禍ではその「手渡し」ができず、イス席に最初から置いてあったり、昨年12月のツアーファイナルでは入り口でスタッフから配られた りしていて。
ゆえにこの「ビニール袋がまわってくる」というのは「 戻ってきた…!!!」と涙するぐらい尊い光景だったのです。
たぶん最近ほかの会場でもやってたからその日が解禁ってわけじゃないと思うんだけど、コロナでなくなってしまっていた光景を再び見ることができて、うまい棒をもらう嬉しさもひとしお。
小さい女の子が「もらっていいの?!」 ってキャッキャ嬉しそうにしてたり、後ろの男の子が「 食べていい?」 ってお父さんらしき人に言ってこれは振るんだよーって教わってたり、ああ、うまい棒がくれる平和な世界よ…!
それともう一つ、 私はうまい棒が示す大変な事態を自覚するのです。
すなわち、私の人生の目標である「 最前列ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴くこと」が
叶ってしまうじゃないか!!!
正直今日デリシャスティックやると思ってなかった、え、こんな全然心の準備がないまま、聴けちゃうのか?!
ステージまでの距離約2メートルってことに気づいたとき、 身体中の血が沸騰したかと思いました。いや、沸騰しました。
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開始直前に私の情緒はめちゃくちゃになりましたが時間になればライブが始まる!
「声が出せる声が出せる声が出せるぞー」 という日本全国声が出せる音頭で登場。
リハの雰囲気からは一変して轟音とシャウトから始まった一曲目は 「デリシャスティック」!
いいですか
曲を聴くたびに最初の一音からかっこよ!!!ってなって
他のどんなバンドの音を聴いても、 私の心を震わせるのはこの人のギターの音だけで
この重低音がとても好きで、 歌詞の第一声との落差がたまらなく好きで
という感情と同時に、うまい棒!うまい棒!の叫びが入り混じるわけですよ!楽しいしかないわけですよ!
わかります?この脳内カオス。
そしてやってくる全力のギターソロは、ほんとに、めちゃくちゃ、宇宙一、かっこよかった…
目標としてた場所で、何年も何年も聴きたかった音、見たかった光景を見るとき、目の前の映像を自分の記憶領域の全てを使ってでも焼き付けて、絶対一生忘れないって、本気で思うものなんだな。
で、私のこの日の記憶、正直ここまでしか残ってないです。
体は曲に合わせて勝手に動くから、楽しい楽しいってもうそればっかり思ってて
次の曲何だったかとか、MCで何喋ったかとか、 ほんとに全然覚えてない…
あとでセトリをフォロワーさんと答え合わせしたけど惨敗だった…
デリシャスティックの破壊力すごすぎる。
これライブのたびに私がいる位置に誰かがいるわけじゃん? みんな平気で見てんのかな。すごいな。慣れるんかな。すごいな。
2曲目からのことを断片的に。
「歯痛くて」は「あ、よいしょー!」 って声出せたよ!(嬉しい嬉しい)
「筋肉マイフレンド」は…スクワットしたな!(いつもするいつもたのしい)
「なつのうた」は暑かったから身にしみたな!(そうだね)
「はたらきたくない」 はみんなの心が一つになるって言ってた気がする(なってたなってた)
「カンガルーはどこに行ったのか」 お子さんがしまじろうめっちゃ喜んでた!(よかったねぇ)
「島国DNA」 は会長が唐津に着いたらまず寿司屋検索して一件目は満席で二件目でやっと食べれたって言ってた(たぶん)
「地味な生活」(たのしい)
「日本の米は世界一」(声めっちゃ出した)…
会長、目を閉じて歌うところも、目線が激つよなところも手元も音も声も全部かっこよかったなー
超絶笑顔のjunkoさんにベースで打ち抜かれるのも近くてドキッとしたなー
あす香さん、最後捌けるときめっちゃ笑顔で手を振ってくれてたなー
記憶を振り絞ったけどこれくらいしか覚えてないーーー!
もったいない!なんてもったいないんだ!
でも楽しかったことはしっかり覚えてる!
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しばし放心状態ののち、帰りの車の中で思うことは
「次はライブハウスで聴きたい」
でした。
なるべく小さいライブハウスで、ぎゅうぎゅうに押されつつ、 爆音の洪水に飲み込まれつつ、また最前列で聴きたい!
というわけで、次の人生の目標は
「 ライブハウスでデリシャスティックのギターソロを最前ドセンで聴く」
になりました。(この情報要ります?)
…人間の欲望って限りないなーと思いつつ、 私の今年の春フェスは終了したのでした。