打首獄門同好会ライブ「Karatsu Seaside Camp 2023」感想
こんにちは!
先日行った、ゆっくりまったりな楽しいフェスでちょっと頑張ったら最前列どまんなかに来てしまって、夢が叶ってしまった思い出を書きます!
最近フォローしてくださった方々もいるので、 まず自己紹介しますね。たまきと申します。
・5年前に打首獄門同好会の沼に落ち、 以来ライブに行きたいライブに行きたいと呟き続けている
・しかし長崎在住という地方民、さらに子育て&コロナでライブに行ける機会はごくわずか
・ゆえにライブに行くこと自体が夢
・そのわりに行ったら最前率高め
・一回一回のライブを忘れたくなさすぎて感想文を書く人
・たまにケーキ作る人
・打首さんのライブは半年ぶり
・人生の目標は「最前列ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴くこと」
そんな人がこの文章を書いています。
…なんだよ人生の目標って。
と思った方も、そこはまぁわかんなくていいので置いといてもらって(気になる方は2つ前のブログ記事にちょっとだけ理由を書いてる)
今回なんとその目標を達成してしまった!!という話です。
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今回行ったフェス「Karatsu Seaside Camp」についてちょっと書いてみます。
佐賀県唐津市の中心地から車で30分、 山道をぐるぐる走った先にある「波戸岬海浜公園」は、名前の通り海のそばにある広い広い公園です。
フェスは今年で2回目の開催だそう。
なだらかな芝生の坂を降り切った先の「Cape Stage」と、そこから10分ほど歩いた砂浜にある「Beach Stage」の2つのステージ。
キャンプエリアが広くて、家族での来場も多いみたい。
アウトドアウェアの人とバンTの人が半々ぐらいだったな。
着いた時の印象は、
うわー!山きれい!
海きれい!
空きれい!
キャンプ場にテントいっぱい!
なんか全体的にロハスなおしゃれ感!
そして、
並ばなくてもシャトルバス乗れる!
並ばなくても入場できる!
並ばなくてもフェス飯も物販も買える!
…最高だな!(並ぶの苦手)
そんでこれって
…並ばなくても全然ステージ前に行けるな!!!(確信)
なんてすばらしいフェスなんだ…!
(私が行ったの1日目の午前中だったからこんな感じだったけど、 午後からは人が増えたし、 2日目はもっと人多かったみたいなのでこの限りではないよきっと)
てか何でみんな来てないの?!?!来ようよ!!最高だよ!?!?
(…遠い?まぁそうだよねぇ…私隣県だし車だからいいけど、 公共交通機関じゃちょっと大変なとこだよねぇ…)
まぁよきよき。フェスの運営さんとしてはともかく、 ゆっくりまったり楽しむには最高のシチュエーションですよ。
というわけで、参戦されていた貴重な貴重なフォロワーさんと合流した後、のんびり呼子のいかしゅうまいを食べ、トップバッターのOKAMOTO' Sのリハあたりからぬるっとステージ前へ移動。
苦もなく4列目あたりに来ることができたんだけど、なんだこれ最高か。ハマ・オカモトのベースの指使いまできっちり見えるよ最高か!
てかステージ近くない???
OKAMOTO'S、
「 みんなを叩き起こさなきゃいけないからな!( byオカモトショウ、色気がすごい)」
ってリハから全力で曲やってくれて
40分の持ち時間なのに1時間くらいはライブやってた感。
めちゃめちゃ踊ってもう楽しーっ!てなったところで、 次は打首さん。
なんとなく、OKAMOTO' SのTシャツの方々が前方のどのへんにいるかは目で追っていて、入れ替わりで空いた場所にスッと入ってみたら
行けちゃったんですね、ほぼ最前列ど真ん中の位置に。
うわー!!来れちゃったよ!
もちろん、行けるならできるだけ前に行きたい、しかも半年ぶりの打首さん、それはそれは楽しみにしていたわけなんで、そりゃ前に行けるなら行きたい。
でもこんなに何の苦もなく来ちゃっていいんだろうか!!
と思いつつ。
一緒にいたフォロワーさん離れてしまってごめんなさい!!
と思いつつ。
フォロワさんはフォロワさんのベストポジションがあり、私は私でもはやこの場所以外の選択肢はない。
死守!
なんて物騒なこと言ってますけど、周りを見れば1列目2列目にレジャーシート敷いてまったりされてたり。
なんならちっちゃいイス置いてたり。
お子さんたちが最前列にいたり。おにぎり食べてたり。
そんなのんびりフェスなんでした。
(ちなみにOKAMOTO' Sのライブ始まっても打首さんのライブ始まってもレジャーシートは敷いたままだったり!)
(優しい優しい世界、そうここは唐津)
**********
で、セッティング中のステージ、 顔を上げると目の前にあるんですよ。
会長のスタンドマイクが。目の前に。
…さっきから思ってたけどステージが近いよ? 私の位置からステージまで目測で2メートルくらい、スタンドマイクの位置まで3〜4メートル…くらい…?近っ!
長崎のBe-7も近かったけど上手側だったし。
界隈でかの有名な池袋Admも近い近いと聞きますが行ったことないし(私にとってAdmもこの世の果て)。
こんなに近いと緊張するんですけど!!!
(自意識が過剰)
などと思うか思わないかのうちにメンバーがステージに出てきて機材チェック、音チェックが始まってしまうのでした。ひぇぇ。
junkoさん、 縦ボーダーのタンクトップにさらっとパーカーを羽織ってる( 本番は脱いでた)。海風になびく髪、ふわふわ!
あす香さん、髪が赤&紫のツートンになっててドラムセットに映える…!かっこよーーー!!!
てかバスドラの振動、見えるんじゃないかなと思うぐらい…音が体にというより心臓をドン!と直接震わせてくる。
会長、髪にメッシュ入れました…?全体に細かいメッシュ入ってる!! こーゆー髪色にしてるの初めて見るなぁめっちゃ似合う!!!
…なんでこんな髪型のことばっかり覚えてるかというと、なんとなく全体的にしか見れてないからです。だって顔上げれないんだもん。
(自意識が過剰)
いつもならこのリハの時間が大好きでずーっと見るけど、こんなに近かったら逆に見れない。
全然見れない。
顔上げれない。
獄キャップのつばの下からそっと覗き見るのがせいいっぱい、みたいな。不審者か。
と思ってたらさぁ…聴こえるんですよ…
スピーカーからじゃない、直のギターの音が…チャカチャカ聴こえるんですよ…!
至福か!!!
神様ありがとう!!!
この時間永遠に続いてもいいです!!!
すでに情緒がだいぶおかしくなってますが、まだまだこれからなのです。
なんせゆるフェス、転換の時間が長い!一時間以上あるの!
その間中、お三方ともずっとステージにいらっしゃるんですよ。
そんでたっぷりゆるトーク、合間にサウンドチェックと称して曲をやってくれる感じ。
目の前でラジオの収録風景見てるみたいだったなー!
あすかさんがマイクチェックの時に
ってちょっと歌ってて、あとから会長がトークで
「さっき歌ってた、佐賀県唐津市~の曲はみんな知ってる?」( ぱらぱらと手が上がる気配)
「…少数派だね。」
ってアンケートとったり。
あす香さんが
「今日県外から来た人~?九州の人~?」
ってアンケートとったり(佐賀の人はもちろんだけど、 九州人が多かったみたい)。
サウンドチェックはjunkoさんの「私を二郎に連れてって」の声で一曲目が始まった。
っていうか、今日junkoさんのしゃべる声を聞いたのはこの一声だけだった気がするぞ。
トークはなぜかささやき声で全然聞こえなくて…。
このフェスはトリのRIP SLYMEの前に「Sunset Time」という時間が設けられていて(私は早く帰ったから一体どんな時間だったのかわかんない)
夕焼け見たい人いますよね~って話の時に会長がjunkoさんを見ながら
「スタッフはすぐ帰るけど、junkoさんは一泊しないと、一か月ぐらい口きいてくれないから泊まりにした」
「昨日すでに一人で海に行って迷子になってますから」
「行方不明になっても探しませんよ」
って話とかしてました。
トークが緩すぎるのと自分がいっぱいいっぱいなせいで、はい、 いつもながら全然内容を覚えてません…。
なんとなく話が途切れると会長が「サウンドチェックしようか」って言って曲が始まる。
2曲目は「きのこたけのこ戦争」。
きのこ派の人~?たけのこ派の人~?ってアンケートとって、みんなお菓子の話だと思ってるのに、あす香さんが「 たけのこコリコリしてておいしいじゃん」って言って「え、 お菓子の話じゃなくて?!」ってなってたのもよかったなぁ!
「猫の惑星」(曲中会長の足元めっちゃ丁寧に切り替えてるのまでしっかり見える最高)
「シュフノミチ」(大好き)
会長が手で「それそれ」の振りでメンバーに次コレねって合図してからの「死亡フラグを立てないで」(とてもよい)。
次何やろうか~今日絶対やらないやつをやろう、 というだけで曲名言わなくてもメンバーもVJも「布団の中から出たくない」がわかっちゃったり(とてもよい)。
私の後ろにいた男の子が「えっ…布団やらないの…」ってなってたけど、この日けっこう熱かったもんね。1番だけでもやってくれてよかったね。
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そろそろ控え室戻ろうかーみたいな感じで(ゆるい)お三方が捌けていった時刻は、ライブ開始15分前。
持参のソルティライチはとっくの昔に空になり、強くなってきた午後の日差しの下ですでに感情がコップの淵からあふれて呆然としている私に、開始5分前にとどめを刺す出来事がありました。
会長が再びステージに現れて、こうアナウンスするのです。
「そろそろ3時ですね!3時なので、おやつを配ります」
これ読んでる人はだいたい知ってると思うけど、 知らない方のためにちょっと解説。
打首さんの「デリシャスティック」は、フロアでみんながサイリウムの代わりにうまい棒を振るという演出があるのです。
曲前にビニール袋いっぱいのうまい棒が手渡しで前から順々にまわってきて一人一本ずつ取るという、性善説を採用した手法で行われています。
コロナ禍ではその「手渡し」ができず、イス席に最初から置いてあったり、昨年12月のツアーファイナルでは入り口でスタッフから配られた りしていて。
ゆえにこの「ビニール袋がまわってくる」というのは「 戻ってきた…!!!」と涙するぐらい尊い光景だったのです。
たぶん最近ほかの会場でもやってたからその日が解禁ってわけじゃないと思うんだけど、コロナでなくなってしまっていた光景を再び見ることができて、うまい棒をもらう嬉しさもひとしお。
小さい女の子が「もらっていいの?!」 ってキャッキャ嬉しそうにしてたり、後ろの男の子が「 食べていい?」 ってお父さんらしき人に言ってこれは振るんだよーって教わってたり、ああ、うまい棒がくれる平和な世界よ…!
それともう一つ、 私はうまい棒が示す大変な事態を自覚するのです。
すなわち、私の人生の目標である「 最前列ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴くこと」が
叶ってしまうじゃないか!!!
正直今日デリシャスティックやると思ってなかった、え、こんな全然心の準備がないまま、聴けちゃうのか?!
ステージまでの距離約2メートルってことに気づいたとき、 身体中の血が沸騰したかと思いました。いや、沸騰しました。
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開始直前に私の情緒はめちゃくちゃになりましたが時間になればライブが始まる!
「声が出せる声が出せる声が出せるぞー」 という日本全国声が出せる音頭で登場。
リハの雰囲気からは一変して轟音とシャウトから始まった一曲目は 「デリシャスティック」!
いいですか
曲を聴くたびに最初の一音からかっこよ!!!ってなって
他のどんなバンドの音を聴いても、 私の心を震わせるのはこの人のギターの音だけで
この重低音がとても好きで、 歌詞の第一声との落差がたまらなく好きで
という感情と同時に、うまい棒!うまい棒!の叫びが入り混じるわけですよ!楽しいしかないわけですよ!
わかります?この脳内カオス。
そしてやってくる全力のギターソロは、ほんとに、めちゃくちゃ、宇宙一、かっこよかった…
目標としてた場所で、何年も何年も聴きたかった音、見たかった光景を見るとき、目の前の映像を自分の記憶領域の全てを使ってでも焼き付けて、絶対一生忘れないって、本気で思うものなんだな。
で、私のこの日の記憶、正直ここまでしか残ってないです。
体は曲に合わせて勝手に動くから、楽しい楽しいってもうそればっかり思ってて
次の曲何だったかとか、MCで何喋ったかとか、 ほんとに全然覚えてない…
あとでセトリをフォロワーさんと答え合わせしたけど惨敗だった…
デリシャスティックの破壊力すごすぎる。
これライブのたびに私がいる位置に誰かがいるわけじゃん? みんな平気で見てんのかな。すごいな。慣れるんかな。すごいな。
2曲目からのことを断片的に。
「歯痛くて」は「あ、よいしょー!」 って声出せたよ!(嬉しい嬉しい)
「筋肉マイフレンド」は…スクワットしたな!(いつもするいつもたのしい)
「なつのうた」は暑かったから身にしみたな!(そうだね)
「はたらきたくない」 はみんなの心が一つになるって言ってた気がする(なってたなってた)
「カンガルーはどこに行ったのか」 お子さんがしまじろうめっちゃ喜んでた!(よかったねぇ)
「島国DNA」 は会長が唐津に着いたらまず寿司屋検索して一件目は満席で二件目でやっと食べれたって言ってた(たぶん)
「地味な生活」(たのしい)
「日本の米は世界一」(声めっちゃ出した)…
会長、目を閉じて歌うところも、目線が激つよなところも手元も音も声も全部かっこよかったなー
超絶笑顔のjunkoさんにベースで打ち抜かれるのも近くてドキッとしたなー
あす香さん、最後捌けるときめっちゃ笑顔で手を振ってくれてたなー
記憶を振り絞ったけどこれくらいしか覚えてないーーー!
もったいない!なんてもったいないんだ!
でも楽しかったことはしっかり覚えてる!
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しばし放心状態ののち、帰りの車の中で思うことは
「次はライブハウスで聴きたい」
でした。
なるべく小さいライブハウスで、ぎゅうぎゅうに押されつつ、 爆音の洪水に飲み込まれつつ、また最前列で聴きたい!
というわけで、次の人生の目標は
「 ライブハウスでデリシャスティックのギターソロを最前ドセンで聴く」
になりました。(この情報要ります?)
…人間の欲望って限りないなーと思いつつ、 私の今年の春フェスは終了したのでした。
打首獄門同好会ライブ感想2022/12/10ぴあアリーナMM ツアーファイナル「新型コロナウイルスが憎かった」
※ネタバレしかありません注意!このライブ、おそらくなんらかの形で映像化されるので‥見たくない方はそっと閉じてくださいね。
私はコロナでライブに行けなかった期間の運をぜーーーんぶここにめがけて貯めてきたのかもしれない。
チケットの番号はA-2ブロックの10番台。見た瞬間ちょっと脳がバグったよね。あれ?ぴあアリーナってキャパ何人だったっけ…みたいな(1万人以上)。
もしやこれ、最前列が狙えてしまうのでは!
というわけで、気合入りまくりで飛行機に乗り、整列前にはお会いしたかった方々に会えてテンションがさらに上がり、ワクワクと緊張の頂点で入場。
入場時だけでなくそれぞれのブロックに入るまで何回もチケット画面確認があって、焦ってスマホのパスコード入力間違ったり( 画面をいちいち閉じる癖が災いした)、途中でうまい棒落としたり(入口でもらった大事なおみやげが!)いろいろあったけど無事最前列の柵をつかむことができました。
うわ、一番前だ!ステージ全部が見える!junkoさんの真ん前!ステージまでの距離はけっこうあるけど、こんなでっかい会場でこの位置、初体験だよ。
ステージ前には横に長いレーンが敷いてあって、大きなカメラ。すぐ左には客席を上から撮れるクレーンのカメラ。加えて手持ちカメラもいて、これは円盤化あるのでは…と期待しつつも正直カメラが前に来ちゃったら見えないなーなんて贅沢なことを考 えてました。(カメラさん、ずっと動いてたので大丈夫だった)
あと、ステージに獄キャビネットがない!!! これは10月に行ったツアーの広島のときもあれって思った。8月のフェス(Sky Jamboree)のときはあったから、その後からだよね。Junkoさん側も機材に巻いてた夕陽バスタオルがなくなって、ステージがスッキリして見える。ちょっと寂しい気もする。
待ち時間はツアーで対バンされたバンドのMVが流れてて、ちゃんとライブの日付が入ってるのいつもながら細かいよね。と思ってたら合間に大画面大音量の「PILOT STORY」が流れてきて笑っちゃった。大画面で見る勇者様と滑書さんと魔王様、シュールだなぁ。まわりにいる人で「みたことない」って言ってる方がいて、「なんでボールペン?」って。いやー不思議ですよね。
さぁ開演時間だ。フロアの拍手で迎えられた画面にはオメでたい頭でなによりの赤飯くんとFM802の大抜卓人さん。そうか、2020年2月29日のツアーファイナル無観客ライブと同じ司会。あの日の続きから始めるんだ。
あの時は胸がつぶれそうな思いで配信ライブを見たのを思い出す。コロナが何なのかもわからなくて、この先がどうなるかもわからなくて、悲壮感が漂う中でそれでも思いっきり熱くて楽しくて魂を削るような勢いのライブを見せてくれた。
冒頭から涙目になってしまったけど、司会のお二人の「 この映像をご覧ください」で始まった映像が「10獄放送局特別編 」で!当然のように「ひらけ!カンキッキ」が新曲を作っていて! いや、最初にウルっとさせといて即腹筋崩壊させにくる?! 今回も笑いすぎて痛い、腹筋がまじで痛い。
絶対そのうち公開されるから、来られなかった方は楽しみにおまちください。
すでにアドレナリンが出すぎてよくわかんなくなってるけどここからが本番!
<OP.新型コロナウイルスが憎い>
「新型コロナウイルスが憎かった」バージョン。 無観客ライブのころからこれまでを思い出させる内容で、この曲はライブでは聴き納めかなぁ。
と、しんみりしてたらSEきたーっ!「池袋のマニア化を防がNIGHT」!!
世の中では声出し解禁されてるライブも多いですが私、はほぼ打首さんのライブしか行かないので、声出しライブは実に2年10か月ぶり。
メンバーが入ってきた瞬間、つい拍手してしまって!あっ、ココは声出すところじゃないか?キャーとかワーとか言っていいとこじゃないか?と気づくもためらいがあって。本当に声出していいの?みたいな。
でも、体が覚えてた。はじめの「オイ!」の一声は自然に出てきた。
まぁ私、覚えてたっていうほど参戦してないんだけど、 それでもはじめの「オイ!」には叫びたくなる衝動を呼び起こす勢いがあった。ずっと言いたかった!叫びたかった!あとはもう音の渦に飲み込まれるまま。
実生活でもこんな大声を出したのは数年ぶりだったかもしれない。ずっとずっと大声を出さずにいたことを実感して、禁じられたことを破った開放感があの一瞬にはあった。
「それでは始めます打首獄門同好会ですよろしくっ!」…うわーうわー!始まってしまった!ほんとによく見える…junkoさんはもちろん会長の手元までよく見える!!!あす香さんは残念ながらシンバルに阻まれてほとんど見えない。でもバスドラやシンバルの音の振動が肌に感じられるんじゃないかってぐらいの臨場感!
<1.ニクタベイコウ>
一曲目にこれ!そうだよねそうだよね、ずっと封印してたからだね!(肉フェスではやってたぽいけど)まさに封印を解くにふさわしい一曲!
そうしよう!って言えるー!わーもう、肉!肉!肉!肉! 肉食べたい!うわーん、全部言えるー!嬉しい!!
あとね、今回ダイブもモッシュも禁止なのは、正直うれしい…すごくライブに集中できる…。
<2.デリシャスティック>
ここでこの曲?!早い! 入場時に配られたうまい棒を取り出すのに慌ててしまった。
これもコロナ禍でできなくなってた曲だよね、 できなくなって寂しかったよね。12円になっちゃったしお蔵入りしたらどうしようって思ってた。
何回も書いてるけど私はこの曲が大好きで大好きで、人生の目標は「ライブハウスの最前ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴くこと」なんて言ってしまっているのです。それはコロナでイヤというほど実感した「人生何が起こるかわからないからチャンスがあったらつかむ」という決意の意味でもあって。
今回はど真ん中ではないものの、こんな大きな会場の最前列をつかめて、しっかり会長の姿が手元が見える位置で、聴けるなんて!!
ああ、お願いだからカメラさん前に来ないでね、って祈りながら聴いた。かっこよかった…!
嬉しすぎてぼーっとしてて、次の曲の時までうまい棒振り回してました…ええ、全然気づきませんでした(ちょっとはずかしかった)。
<3.筋肉マイフレンド>
イントロのギターがキレッキレでばしーーっと決まってめちゃくちゃかっこよかったです…!
手元に集中してる会長、素敵ですよね。こんな光景が見られるのは何のご褒美なんだ? 一生分の運を使い果たしてないか?(もうそれでもいいや)
<4.死亡フラグを立てないで>
サビのところでMVと同じ衣装で天使が登場!桃乃木かなさんの生天使、まじで天使!!!10獄放送局でのあす香さんの「 かぁわぁいぃいぃ~」ですよ!語彙力がなくなるかわいさですよ!
ステージの真ん中、ドラムの前の床が下からせり上がってきての登場で、最初どこから来たのかわかんなくてびっくりした。てか上がるのも早いし「ダメだから~」の後下がっていくのもすごい早くて怖そう。
サビの指振るのが楽しくて油断してたら、天使が下がると同時に後ろにアシュラシンドロームの青木亞一人くんがせり上がってきて、そうだった!青木くんパートの「ここから無事に帰れたら俺~」があった! せり上がってくるやつ、前後に二つあったのね。ワンコーラス朗々と歌い上げてすぐ下がっていく…はや!
<5.TAVEMONO NO URAMI>
わーーーうれしい曲!この曲はヘドバンするための曲みたいに思ってるんだけど、周りの方あんまりヘドバンしてない…?(かまわずする)
Junkoさんのヘドバンが髪ふわふわでライトに映えて美しくて、見てたいけど自分も頭振りたいし大忙し。
<6.牛乳推奨月間>
「飲んで飲んで飲んで」 のところでステージ下から農林水産省現役官僚YouTuber「タガヤセキュウシュウ」のお二人が、スーツに牛のかぶりものでせり上がってきて、牛乳一気飲みを披露!こぼさずに飲み干せるか見てるほうも緊張感。あんな人がいっぱいのところで飲んで飲んで飲んでとか言われてもねぇ!めっちゃコールしましたけども!
会長MC「 作った当初はこんな広がりを見せる曲だとは思わなかった」。確かに。
<7.はたらきたくない>
会長MC「長年付き合いのある盟友が愛のあるカバーをしてくれて、嬉しいやら恥ずかしいやら」「では聴いてください、はたらきたくない」
っていつものように曲紹介して始まったんだけど、最初の「ヴァー、ヴァー、バイトだるい」 ですぐバックドロップシンデレラの渉さんが下からせり上がってきて歌い始めて! 演奏は打首さんがバクシンのカバーバージョンをやってて渉さんがそれを歌うという…えーっとえーっと、カバーを、さらに本家がカバーしていると?そういうこと?
このギターの感じは打首さんの曲にはないなーレアだなーとありがたみMAXでした。新鮮!
そして渉さんが走る走る!ステージの端から端まで、 たぶん全速力で走って歌って、 サビで手を振りながらぴょんぴょんしてて(かわいい)すごーいと思ってみてました。
<8.猫の惑星>
曲前に会長が「猫の惑星」っていうとこ好き。
永遠に聴いていたい。VJ画面ねこいっぱいなのは知ってるけど、私にはねこより見ていたい光景があるんだ。ねこごめん。
<9.カンガルーはどこに行ったのか>
しまじろう!しまじろうやってきたよ!しまじろうフリ完璧だよ!「かんがえることをかんがえることを」のフリも、曲の間もサビのフリもずーっと動いてて、間が持たない感じが全然なくて。ステージに慣れてるなぁ、さすがしまじろうだなぁ。
<換気タイム.俺たちの換気デイズ>
ひらけ!カンキッキの新曲、きっとどこかで公開されるので(以下略)
<10.New Gingeration>
ステージ上、あす香さんだけにスポットライトが当たる、それだけで泣けてしまう。ずっとできなかったコール&レスポンス、今日はハミングじゃない。「岩下の!新生姜!」 が言える!
みんなで「岩下の新生姜」って叫ぶというシュールな時間が、こんなに感動的に聞こえる展開をコロナ前の一体誰が想像しただろう。この時は本当に後ろからの声の圧が凄くて、負けないぞっと思いながら声を上げました。
あと曲中岩下の新生姜コールを「Everybody,say!」って会長が煽るところ。コロナ禍では言ってなかったと思うんで、言うかな言うかなと期待してたら言ってくれた!ぶち上がりました! しんしょーーーーーーがってのばすところも感慨深い…。
ステージ上には定番の岩下食品の新生姜バルーンがあり、イワシカちゃんも来たよ!大きい!え、2匹いるの?!かわいい!
<11.シュフノミチ>
突然はじまる大画面での極主夫道の「不死身の龍」のメッセージ! この日このライブ用に作られたアニメーションにメッセージ入れてくれてるの、すごい!豪華!
あとのMCで、これは中止になったファイナルで流す用もあったそうで。そ、それはもったいない、ってなった。
この曲、ギターとベースが混然一体となる感覚がかっこよ&気持ちいいよね! 私の日常のテーマソングだし(勝手に)、歌詞が作りこんであって大好き。たたかいの日々は終わらないですし、今日も明日もいつも世界は何か腐ってやがるし、秀逸ですよね大好き。
<12.まごパワー>
わぁぁ、これこそ声出しで楽しい曲―――!イントロの会長の口上で来るぞ来るぞってなって、満を持しての「まごパワー!」!!叫ぶの楽しい!超ラブ孫!言えるー!たのしいーーー!
ベースかっこいいよね!ここjunkoさんの動く指がとってもきれいで見惚れてました、見惚れてたらギターソロくるし忙しい楽しい!
少し前に若者がギターソロ飛ばす問題とか話題になりましたけど、待って?一回コレ聴いてみ!??って言いたい!超絶かっこいいから!!!
<13.布団の中から出たくない>
コウペンちゃんがステージにーーー!かわいい、ふかふか感すごい!
会長MC「自分の曲は子どもみたいなもんで、 中には自分の手を離れて、とんでもないところに成長していく曲もあります」
子どもみたいなもんかぁ。そうだよなぁ。かわいいんだろうなぁ。
<14.私を二郎に連れてって>
この曲大好きです!全曲大好きだけど!これイントロから上がるよねかっこいいよねーーー!
ラスサビの「未知の世界だけど」 のとこで一瞬音止めてバーンと入るところ(語彙力よ)、会長があす香さんのドラムとタイミング合わせるために一瞬ドラムのほうパッと見るんですよね。その目線が鋭くて、超絶かっこいいんですよね…!!! この日はステージが広いからか2回ともしっかり目視してて、ほんとにほんとにかっこよかった!
<15.鬼の副長HIZIKATA>
みんなきっと期待してた!レキシ・池ちゃん登場! 盛り上げ方がすごくて、華やかオーラがぶわーって客席まで降ってくるような感じ!
この曲で「鬼!鬼!」コールできるの夢みたいだなぁ!初めて聴いたときからやりたかった!「粛清YEAR!」も「だんだーら!」も「い・さ・み!い・さ・み!こ・ん・ど・う・い・ さ・み!」も、叫んでいいの?!夢か!!
肘!肩!のフリも全部楽しい!楽しいしかないー!!
曲の最中、会長が池ちゃんのパフォーマンス見ながら、ライブ始まってからこの時初めて、本当に初めて、笑ってて! 楽しいーって感じでにかっと笑うやつ…!
ライブ始まってからずっと緊張感のある顔をされてて、そのばしっと集中してる表情はそれはそれはもう大好きなんですけど、やっぱり笑ってると、ああ、笑ってるー、 楽しいんだなーって嬉しくなる。あの笑顔が大好きなんです。今日一番の笑顔ココだったな!
<16.島国DNA>
会長MCの「ライブも終盤ですが」に、フロアが「えー?」とかいうのだけで嬉しい。
「大丈夫、もうちょっとあるから」「 ここでもう一つ解禁があります」「 フロアにマグロを跳ねさせてもよろしいでしょうかー!?」にフロア爆上がり!!
マグロいいの?!跳ばしちゃっていいの?!!やったー! 内容も嬉しいけど、声出しで反応できるのが嬉しい。
一番前だから後ろの様子が全然わからなかったけど、めっちゃ頭とか背中にマグロ当たってきたからすごい跳ねてたと思う!
<17.きのこたけのこ戦争>
この曲ならゲストに来るかなと期待してたら、期待通り!キノコ軍にバクシン渉さん、タケノコ軍にキャナコさん!そりゃ盛り上がるよー!
WAR!を叫ぶのも久しぶりですね… きのたけで泣く日が来るとは。この曲といえばウォール・オブ・ デスだけど、できるのはもう少し先かな。
<18.日本の米は世界一>
会長MC「今日一番のでっかい声だしてもらってもよろしいでしょうかー?! 」
わーーーこれだよこれーーー!泣いても!いいですか! 待ちに待ってたよ、ずっと待ってたよ!指さして、渾身の「世界一」を叫ぶ!
<19.地味な生活>
米で終わりかな寂しいなと思ってたら違う!まだ続く!「地味な生活」、そうだよこの曲がまだだった!温泉行きたい温泉行きたい温泉行きたい!
サビの「地味~」でMVと同じサンバダンサーと打楽器集団LA SEÑASのみなさんがドラム横の階段から登場!一気に風景が変わったよね!
そしてこれもMVと同じ金色の紙吹雪が降ってきた!すご!扇風機みたいな装置が目の前だったからすごい量降ってきたよ。これ後ろのほうがキレイに見えるだろうなぁ!
と思ってたらサビおわりでちょっと寂しそうにトボトボ帰っていくみなさん…。と思ったらまたサビでぶわーっと出てくるみなさん!落差すごすぎて、もう正直この辺夢見てるみたいに記憶がない!
<アンコール1>
ステージから誰もいなくなってすぐ「最初から!最初から!」の声が上がった。ここで声出さないでどうするみたいな使命感すら感じるフロアの声。
今回のライブはとにかく休憩がない。物販紹介コーナーもなかったし、MCも少なくてあす香さんjunkoさんに絡んだりとかほぼなし。演者が休めたのは換気タイムと不死身の龍さんがしゃべってるときぐらいかも。
中盤ぐらいから、耐久レースみたいなライブだなと思っていた。最初からコールの時間ぐらいは休んでほしいな…なんて思ってたんだけど。
下手にキーボードが置かれる。まさか?と思ったら、出てきたのは金色のスーツにサングラスの会長(早着替え!休んでなーい!)、上裸に革ジャンに限界まで面積をなくしたホットパンツ姿の亞一人くん(目のやり場に困る!)、プレスリーというよりはスター錦野なフリンジつき白い衣装の千田さん!(このあと会長と亞一人くんから「スター」って呼ばれてた)
このメンバーの「換気パッパ」の披露は嬉し泣き笑いしちゃうー!亞一人くんのダァン☆ソロよかったなぁ!3人のダンスちょっと揃ってないとこもそこがよかったなぁ!
<アンコール2.明日の計画>
いやこれで終わんないよねと再び「最初から!」コール。
出てきてくれてMCがあったんだけど、聴いてたら涙出てきちゃってこらえるのに必死で全然覚えてなくて記憶が飛んでる…。
どこのMCだったかはわからない、アンコールじゃなかったかもしれないけど、覚えてることだけ。
「俺たちがやらなきゃって」「そうやって何度潰されても立ち上がってる姿をみて、誰かが頑張ろうって思ってくれたならいいなと思います」
「おそらく、我々は勝利しました」
「俺たちの計画はいつも同じで、またライブハウスでいっしょに遊びましょう」
ステージ上はスモークがすごくて、青のライトが夢みたいにきれいだった。またどの曲だったかわかんないんだけど、会長が手元しっかり見てギター弾くとき、あるじゃないですか。大事なフレーズを弾いてるんだなとわかる時。そういう時にちょっとだけ目を閉じて音だけを聴いてみると、一音一音が、体に入ってくるのがわかる。
私はライブハウスでこの音を聴いているときだけ、自由になれる。 周りの目とか、日常のしがらみとかそういうものに、気づかないうちにがんじがらめになってる自分が全部消える。ひと時の夢であっても、この夢がなかったら生きていけない。
以前会長が言ってたんですよ、「君たちは一枚の切符を手に入れた」って。2020年の12月、Zepp福岡の席ありのワンマンライブで。
こんなに不自由なライブハウスを知っている、一番不自由でしんどい時を知っている。そしたら次のライブは声が出せるだけでむちゃくちゃ楽しくなるはずだって。
すごいなぁ、本当だよ、本当にそうなったよ!
あの時の切符が私をここに連れてきてくれた。やめないでいてくれてありがとう。音を出し続けてくれてありがとう!最高に楽しいツアーファイナルライブだった!
ありがとうございます!
2022/10/22 「新型コロナウイルスが憎いツアー2022」BLUE LIVE広島 打首獄門同好会ライブ感想
※ツアーのネタバレを含みます。見たくない方はそっと閉じてくださいね。
この文章は基本わたしが思い出を閉じ込めておいて、 読めば一生思い出せるようにしておくための忘備録です。
なので誤字脱字に記憶違い、MCの時系列の違いなどあると思いま すが、全部ニュアンスで読んでください・・・! ただでさえ年季の入った私の脳では到底ライブの内容を覚えらてれ ないのに、打首×キュウソだもの、情報量が半端ないんだもの!
さくさくいきます!
キュウソ1曲目、いきなり「新型コロナウイルスが憎い」 で始まりステージ上のテレビ(スクリーンではなくテレビ) になんだか見たことのあるようなVJ画面が。 ちゃんと打首さんの新コロ憎いを模したVJ画像。
あれ?!休戦したんじゃなかったの?とびっくりする間もなく「 ヤブ医者ァァァ!」の絶叫から曲が始まった! 画面にはブラックジャック先生@ 手塚治虫出てきたしセイヤさんよく見たら白衣と眼鏡だったし冒頭から飛ばしてくるね!!
「ヤブ医者」という曲、 わたし知らない曲だなーキュウソのファンはわかるんだろうなと思 ってたら後のMCで
「打首ファンどころかキュウソファンもポカーンや」
みたいな話があったのでそうでもない?
セイヤさん「1曲目にこれをやった勇気を認めてくれ! それをさせる打首!」
ちなみに曲のラスト、画面にごっつええ感じの板尾係長のネタ の動画が出てオチになってるんだけど(板尾係長なつかしかった) 、 その声を拾うためセイヤさんがテレビの音出るところににボーカルマイク一生懸命近づけてたのめっちゃ面白かった。
「MEGA SHAKE IT!」「ファントムヴァイブレーション」 で手拍子レスポンス、続いて「住環境」。
セイヤさん「この曲はサビの前に3回飛ぶチャンスがあります。 でもだいたい1回目は飛べない。みんな飛べない。 飛べるもんなら飛んでみろ!」
と散々あおられて、 やったるわーと思ったけどやっぱりわたし飛べませんでしたよ?( たのしかった)(2回目3回目はがんばった)
途中でセイヤさんがステージ下手にダッシュで引っ込んでいく。
ヨコタさんの「さきに曲始めちゃってもいいですかね!」 の合図で打首さんの「パ」が始まる!キュウソ演奏の「パ」 はギターのシャリシャリ感が新鮮。
最初はパで歌ってたのに途中から画面に「家」の文字。 そこから歌詞が「パ」から「家」に代わって「 いえーいえいえいえいえいえいえーいえー」と(伝われ)。
そこに黒の全身タイツと首から上だけ「家」 のかぶりものをしたセイヤさん登場!熱唱ののち「パールライス」 ではなく「タマホーム」。
そこからかな?曲がキュウソの「家」になって、 ヒートアップするステージでセイヤさん生着替え・・・ というか黒の全身タイツを脱いだらピンクの全身タイツで、 画面には昔メンバーが住んでた家の画像やサザエさんとかクレヨンしんちゃんとかバーバパパ一家とかアニメの画像が出てラストは当然「タマホーム」。
(・・・ネタを文字に起こすって無理すぎですね、 おもしろさが伝わる気がしない)
しかしなんで全身ピンク?と思ってたらセイヤさんの「 バーバパパや!伝われ!」 という魂の叫びでピンクはバーバパパだったことが判明。
バーバパパ・・だと・・?????
フロアにいるみなさん誰一人としてわかる人いなかったと思う・・ ・!いやもう、身を挺してのネタ合戦、 あっぱれとしか言いようがない・・・!!
セイヤさん「今年は打首ともう一つ共通点ができた!」のMCで「 KMTR645」!この曲大好き!
続いて「ハッピーポンコツ」、 ラストは「The Band」。ライブだとさらにいい曲。 めちゃめちゃ楽しかったー!
さて次は打首!転換もわたしは気が抜けませんよ。 だって会長絶対ステージに出てきてセッティングとサウンドチェッ クするんだもの! キュウソ楽しくて運動不足のわたしはだいぶ体力使ったけど、 転換中も休むことなどできない。
今回のサウンドチェック、時間にすれば3〜4秒だけどもう体中にギターの音が沁みてしまって、 この音を聴くために長崎から広島までやって来たんだよぉぉってな った。いやうそです、このあと何回も何回も「 この音を聴くために・・・!」ってなるのです。知ってる。
ライブハウスは1年10か月ぶりでした。イス席のZepp Fukuokaで会長に「またライブハウスでお会いしましょう」 と言われてから1年10か月。長かった・・・長かったよう!!! でもまた来れた。 家族にライブ行ってらっしゃいと言ってもらえるまでに、 遠征できるまでに世の中が元通りになってきた。 今回声出しはなしだけどそれももう一息。
さぁさぁはじまりはもちろん「池袋のマニア化を防がNIGHT」 。もうかっこいい、すでにかっこいい。
一曲目、「新型コロナウイルスが憎い」。VJもこないだかかったしー、junkoさんもこないだかかったしー♪
会長「キュウソとの対バンは戦い。 ある意味これは戦争のようなもの!」で「きのこたけのこ戦争」、 続いて「筋肉マイフレンド」!
この曲では毎回個人的にこっそり楽しみにしてるポイントがありまして、今回は世界って歌うほうだったのでアガりました( もはや世界のがしっくりくる。 もしかしたら歌ってる本人もしっくりきてるのでは、 そもそも披露した当初はそうだったはず・・・ なんて思ってるけどわかる人だけ伝われ)。
会長MC「以前金沢で対バンしたとき、新曲の「シャキッと! コーンのうた」を出していて。キュウソも「メガシャキ」 を出してて、シャキッとつながりでそれをいじったら、 セイヤくんが「新曲は、やめよう」と。それで休戦協定を結んだ」
「今年の夏はまぁフェスでよく会った。帰るとき「また来週~!」 って毎回のように言ってる。 フェスは時間がきっちり決まってて悪く言えば遊びがない、 やっぱりこういうことができるのは対バンだから。 そこでそろそろ休戦協定を緩和しないかと。「2曲だけOKにしよ う」と」
会長「キュウソがレキシとコラボして、いいなーと思ってた。 ついにうちにも話がきた」ということで「鬼の副長HIZIKAT A」!
あー嬉しい! キュウソとの対バンだから絶対やると思ってたけど初めてライブで聴けて嬉しい!!大好き!粛清YEAR! 池ちゃんのパネルも出てきた!
会長「うちのお医者さんはヤブ医者じゃないぞ」からの「 歯痛くて」でキュウソの「お願いシェンロン」を混ぜてきた!嚙~め~歯~め~歯~!
毎回、ほんと毎回思うんだけど、 元の曲に戻るタイミングとかお三方の音の揃い方が絶妙でほんとすごい。 もとからそういう曲だったみたいにピタッと音が合うのほんと気持ちいし神業だなあって思う。
曲終わりで会長MC「これ(歯痛くて×お願いシェンロン) はキュウソとの対決では定番のネタです。 ちょっと違うところと言えば・・・VJ画面にバーバパパがいた」
「ステージ袖に黒とピンクの全身タイツが置いてある。あー、 これはなんかあるなーと思ったけど、バーバパパだったとは」
「 風乃海くん、今すぐバーバパパを検索だ、って」
なにっ・・・!VJ画面にバーバパパ・・・。
キュウソのセイヤさんのバーバパパのネタから、 急遽VJ画像にバーバパパを入れ込んだそう。うわー、 風乃海くんが神速でこしらえたであろう渾身のバーバパパ、 わたし1ミリも見てません!!!
てかもう言っちゃう、 わたしライブ中VJ画面見てない!てか毎回ほぼ会長しか見てない! なんでこの文章も視野がとても狭いです。
今回は製番500番台にもかかわらず下手側のけっこう前のほうま で行けたので、そこから斜めの角度で会長を見てたけど、 ナナメに見るとまわりの方々がまっすぐ画面を見てる視線がよくわかった、みんな曲の間ずっとVJ画面を見てるんだね・・・。
「猫の惑星」。沁みる、まじで沁みる・・・。 ここもみなさん画面のネコちゃん見てて「かわいー」 って声が聞こえたりしてたけど私ここでもギターの人しか見てませんね・・・。振りも何もせず全集中です。ネコちゃんごめん。
「はたらきたくない」。今日やった歯痛くて、はたらきたくない、 あと死亡フラグもそうなんだけどサビを打首シスターズが歌う曲で 、その間「ギタリストに徹してる会長」 が見られるのでとてもとてもとても嬉しい…!
もう一つ動物を足します!みたいな曲振りではじまる「 カンガルーはどこにいったのか」(たのしい)、 新曲をやりますということで「死亡フラグを立てないで」と「 地味な生活」。
死亡フラグ、フェスではやらなかったから聴けたー!嬉しいー! ってなりました。それそれそれそれも指ふりふりもできて嬉しい。 そして指を振る風乃海くんかわいい・・・ちょっとどういうこと? ってぐらいかわいい。
あとわたし、会長の「ここから無事に帰れたら俺〜」のところで無事に死亡しましたことをご報告いたします。ちょっとネタっぽく歌ってましたが全然ダメです、破壊力のすごさよ‥!
「地味な生活」の前フリでは「 キュウソにも温泉の歌がありますね、草津温泉でフー・・」 とかちょこちょこ匂わせてくるけど、なにもなし。 地味な生活とっても地味でたのしいね!
楽しいばっかりの「私を二郎に連れてって」「島国DNA」、 盛り上がりの最高潮で「日本の米は世界一」!
この曲がきたら終わっちゃう、というこのラストの代表曲で、 キュウソの「米米米米」を投下してきた!
サビの日本の米~のところで米!米!米!米!
ここ、2018年の打首× 筋肉少女帯の対バンライブの時にやっぱり打首さんが混ぜてきた筋 少の「日本の米」を思いだしたよ・・・この時もVJ画面が米、 米、米、米でカオス極まりなかった!
「知らないのか?納豆にネギを刻むと」「美味いんだー!」 うわー思い出したよこの時も楽しかったな。
なんて思ってたら「ありがとうございました、 我々打首獄門同好会でしたー!」 であっという間に終わってしまったw
手拍子のアンコール。
アンコール1曲目は「明日の計画」。 後でフォロワーさんたちと話したときに「 自分のために歌ってくれてるみたいだった」 とみんなが言ってました(つまりみんなそう思ってたw)。
歌う途中、スタンドのマイクをちょっと上げるも高すぎたらしく、 歌いながらギターの合間にちょっとだけ下に戻してたのかわいかったです。
2曲目「フローネル」。「キュウソの激しいライブの後に、 広島大スクワット大会が繰り広げられたんだ・・・君たちはそう、 疲れてるんだ」
この曲の時、ギターソロで会長が前に出てきてびっくりした! コロナ始まってから前に出てこなかったんじゃなかったっけ・・・ いつから?!
まぁほかのライブではどうなのか知らないんだけど、 わたしの中では本当に本当に久しぶりにギターソロで前に出てくるところ見たので、もうなんか感無量というか、 ここまで来たんだなぁとちょっと酸欠でクラっとしてしまった・ ・・。
なんでこんな過剰反応するかというと、私の人生の目標が「 最前ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴く」 だからです。人生の目標て。ちょっと意味わかんないですね、 でも本当に。
コロナ前はそれが実現できる状況があったのにどうしてもドセンに行く勇気がなかった、その後悔があって。
いつ、何があるかわからない。 何事もやりたいことは躊躇せずやれる自分でいたいという願望を込めて、人生の目標を聞かれたら「 最前ドセンでデリシャスティックのギターソロを聴くことです( キリッ)」と言いたいのです(でもそんなこと誰も聞かない)。
実現できるかな。できるぐらいたくさんライブに行きたいな。
おまちかね!じゅんこさんどうぞのコーナー。
じゅ「私、日々成長していてー」
会長「と、唐突だね」
じゅ「私、日々成長していてー」
会長「あ、語りたいんだね」
じゅ「前に広島来た時、厳島神社に行って、 私あそこ無人島だと思ってたんだよね。いつもは人が住んでなくて、 潮がばーっと満ちたときだけああなるんだーって」
会長「ほうほう」
じゅ「そしたらスタッフの〇〇さんが(実際は名前言ってました) あそこは宮島っていうんだよって。島じゃんって」
会長「こらこらスタッフさんの名前を言うんじゃない」
じゅ「私、向こう(フロアの後方をさして) の海がなんて海か知らなくて」
(ブルーライブは海沿いにあります)
じゅ「今回熊本から新幹線に乗ってきたんだけど、私、 ずーっと海沿いを通ると思って楽しみにしてたのに、 ずーっとトンネルなの!95パーセントぐらいトンネル!(怒) 全然海見れなくてー、 仕方ないからブログの更新でもしようと思ってスマホで書いてたら 、トンネルに入るたびぐるぐるするの!ちょっと書いてぐるぐる、 また書いてぐるぐる」
じゅ「で、もう広島着くから仕方ないし上書き保存して、 ホテル戻ってスマホ見たら、ひとことも保存されてなかった」
フロア「(ああ・・・!!という声にならない声)」
会長「 それはオフラインのメモ帳かなんかに書けばよかったんじゃ」
じゅ「・・・私にそんなことができると思う???」
ここでjunkoさんがキュウソの「ヤンキーこーわいー」のフレーズで「 トーンネールきーらーいー♪」って歌ったと思う!たぶん! フロアもついハミングで返してた。
会長「最後にいきなりハミング解禁してきたね?」
じゅ「だから皆さん、次の広島ライブにも来て、 私が成長してるかみてください」
会長「え、その見えなかった海は何海だかわかる?」
じゅ「えー・・・、まえに日本海って言ったら違うって言われた・ ・・たいへいよう?」
会長「うーん、たしかに、 たしかに太平洋は南のほうにある海だけど、違う」
じゅ「せとうちかい?」
フロア「(!!?)」
会長「うーん・・・、ちょっと読み方変えて?・・・ だってあの人(あす香さん)、その海の島の出身の人だよ? なんて海?」「ここで正解したらドラムが入るよ?」
じゅ「え・・・〇〇島?(出身の島の名前言っちゃう)(テンパるjunkoさん)」
じゅ「せ、瀬戸の花嫁?!」
でタッタカタン!もう最高におもしろかった!
そのあとのお三方が〇〇最高!っていうところ、あす香さんとju nkoさんがなんて言ったか聞き取れなくて悔しいんだけど、 会長がちゃっかり「せとないかい!最高!」 言っててさらにラストで
「正解は!せとないかいでしたぁぁぁーー!! ありがとうございました我々打首獄門同好会でしたぁーー!!」
で終わっちゃったのも最高でした!
最後はBGM「だらだらしたい」で会長が上手→下手→ 中央で獄バスタオルを掲げて、サビの振りまでやってくれました。
終わっちゃった。いつもなら少しさびしくなるけど、 今回は楽しかった!しかない!
なぜなら次の「明日の計画」があるから!12月10日のぴあアリーナに向けて胸が高鳴るばかりです。
2022年8月21日「Sky Jamboree 2022」打首獄門同好会ライブ感想
突然ですけども、皆様もこんな気持ちになることありませんか?
ある人は就職、ある人は結婚、ある人は出産、子育て、介護‥
人生のピースが一つ一つ嵌っていって、それなりに幸せはまぁ幸せなんだけどだんだん身動きが取れなくなっていく感じ。
なんだか苦しいなと思いながらも日々のタスクは容赦なく積まれていく感じ‥ありませんか?
私はたまーにそれに嵌ってしまって、自分を見失うことがあります。
数年前にガッツリ自分を見失って鬱々としていた時に、私を引っ張り上げてくれたのが打首さんの音楽で
(その辺の顛末が知りたい奇特な方はブログの1コ前の記事を探してください)
打首さんに傾倒しまくってまじで家族が引くくらいのルーティンで毎日毎日打首さんの曲を聴き、おかげで日々楽しく過ごしている私ですが、ここ2、3ヶ月、性懲りもなくまた自分を見失ってしまった。
原因は‥そう、深刻なライブ不足です。
何せ1年8ヶ月打首さんのライブに行けてないんです。
ライブ不足は体に悪い。心に悪い。
Twitterで皆様の「ほんこち」を眺めているだけで楽しかったのに、ここしばらくTwitterを開くのもしんどい。
そんな感じで過ごしていた中、唯一楽しみだったのが長崎は稲佐山で行われるフェス「Sky Jamboree 2022」でした。
おととしも去年も打首さんが出演予定だったのに、憎いコロナのせいで2年連続中止になり、やっと今年は!打首さんが!まさかの稲佐山に来てくれるのです!!!
待ったの!まじで2年間楽しみにしてたの!!!
開催直前に県内感染者数が爆増し家族が心配(ってか反対)するも「前方行かないから!後ろの芝生のとこで大人見するから!」で押し切って
(ライブで声出し解禁はよとか言われてますけど、世間的にはまだまだまだまだ理解されないですよ‥)
レジャーシートと手ピカジェルを手にフェス会場へと乗り込んだのです。
(前置き終わり)
でもね、会場に入ったらそんな緊張感はぜーんぶ吹き飛んでしまった!とにかく音楽が聴ける!音が鳴ってる!それだけで楽しい!
Sky Jamboreeことスカジャンはワンステージの小さいフェスです。駐車場と公園を抜けて会場に入ると、周りに見えるのは稲佐山のてっぺんの展望台とテレビ局の電波塔、他は木々の緑だけ。
見上げれば高い夏空の青と白、なだらかな坂に沿って続く芝生の黄緑にはすでにカラフルなレジャーシートを敷いてくつろぐ人たちがいて、その坂を下りきった先にはスピーカーとライトが高く組まれた野外音楽堂が見える。すごい開放感。
来たわぁー!ついに来たわスカジャン!
うまいこと芝生シートエリアの前の方に陣取ることができた。
スカジャンのいいところは、いい意味でワンステージで小さいフェスだってこと。後方の芝生エリアでもばっちりステージが見える。
前方へ行きたい人は行くし、ワンステージだから移動しなくていいし、レジャーシート派もその場でガンガン踊るし、座って見たい人はずーっと座っていられる。とっても自由ですごい楽。
そしてワンステージのメリットについて、去年エフエム長崎のラジオ番組出演の際に会長がおっしゃってましたよ。ワンステージってことは、その場にいる全員が絶対出演バンドの音を聴く、聴かざるをえないってことだと‥!
打首さんの音が鳴りさえすれば、長崎の音楽好きを根こそぎトリコにしてしまうのは必至。その無双ぶりを見るのをめちゃ楽しみにしていたんですよ‥!
打首さんの出番はROTTENGRAFFTYに続く3バンド目。すでにロットンの爆音で熱気をおびた会場でリハが始まる。
ついに1年8ヶ月ぶりの打首獄門同好会の音が聴ける‥!
メンバーがステージに出てくる。この一瞬、体がぶわっと熱くなる瞬間は、これから先どんな幸せなことがあっても上書きされる気がしない。
サウンドチェックの最初の一音、あす香さんのバスドラの音を聴いた瞬間に私のモヤモヤした心の中の霧がすぱっと晴れたようだった。
あす香さんのバスドラが響く。療養後初めて見るライブなので、元気になられてよかった、ほんとよかった‥!と感極まってしまった。
ライブに来たらだいたいちょっと泣くんです私。嬉しくて。
(はい、まだサウンドチェックしてるだけですよ)
マイクチェックでjunkoさんが「こんにちは〜!」ってあいさつしてくれるのがかわいいし嬉しいしみんな手を上げて反応しちゃうよね!
そして会長の音!私の心の奥底を揺さぶるギターの音!!
幸せすぎる‥!
ただ機材トラブルがあったらしく、junkoさんの「私を二郎に連れてって」の振りでリハが始まったもののすぐ止まり、またギターの調整。
ステージでは会長とスタッフさん方が機材のまわりで難しい顔をしていらっしゃる。
音を鳴らしてみたり、機材の裏に回ってみたり‥サブギターまで出てきた。
なんだか大変そうなのが伝わってくる。
‥伝わってくるんだけど、大変申し訳ないんだけど、こちらとしてはトラブルうんぬんよりも何よりもめちゃくちゃ真剣な表情で楽器に向き合う会長がかっこよくてかっこよくて!!
仕事中の殿方の真剣な表情、かっこいいの極みではないですか?!!
もはやこの時間は天が与えてくれたご褒美タイム、ずっとこの時間が続いてほしい‥!などと不埒なことを考えておりました。
(とてもしあわせな数分間だった)
(ステージ上にいる方々にしたら冷や汗かいちゃう時間だったにちがいない)
予定時間の5分前、ギリギリの時間になんとかなった模様。
会長「トラブったけど、大丈夫だと思う!なんとかやります!」
うあー!よかった!
そしてエフエム長崎の看板DJ、YUYAさんのMCが始まった。
「初めてバンド名を見たときは‥正直反社の人たちかと思いました笑」
‥YUYAさん、それ言っちゃダメーなーやーつー!去年のラジオインタビューの時も反社言ってたから気に入ってるフレーズっぽいなぁ。
そしてYUYAさんの「打首獄門同好会!」の呼びこみでいよいよ開始!
「それでははじめます打首獄門同好会ですよろしくっ!」この定番のセリフをやっと聴けたよぉぉぉ!!!!かっこいいぃぃ!!!
1曲目は「新型コロナウイルスが憎い」。
風の海もこないだかかったしー、junkoさんもこないだかかったしー、みたいな歌詞でした!もう一人どなたかの名前が出たんだけどわかんなかった。どなたかわかんないけど大変でしたね‥!
たぶんこの辺で会長が「Sky Jamboreeへようこそー!」って言ったんだけど、それはもうこちらこそ「ようこそー!」って気持ちだった。
ようこそ長崎!
なんせ獄至十五ツアーから3年ぶりの長崎ですから!!!泣
会長の「スクワット大会が始まります!」で2曲目「筋肉マイフレンド」。ああもうこの曲が好きすぎるかっこよすぎる。夏フェスに耐えうる体を作る、を目標に日々スクワットしていてよかった。
青空の下でスクワット、すごく気持ちいい。
続けて「きのこたけのこ戦争」
たのしいよぉぉ!!!
稲佐山は少し下りたらすぐ住宅地があって近隣にかなり音が響くらしいんだけど、きのこ!たけのこ!が鳴り響いてんのかと思うとかなりおもしろいな!響けー!
ここでMC。
会長「Sky Jamboreeは初出演だけど、オファーは3回目です。毎年ラジオにも出てる。ライブ告知も3回目。もはやベテランと言っていい。やっと出れました!」
「稲佐山は景色がキレイ、メンバーには夕陽を見たい人がいる。Sky Jamboreeのスタッフさん、わかってますね!そのための早めの出演。この後あの人、失踪しますんで。どこかで見かけても夕陽を見ていたらそっとしておいてください」
4曲目「なつのうた」。
あついー!で芝生エリアの周りの人たちからクスクス笑い声がでてる。なんか嬉しい!
この曲は絶対やると思ってたから、もう、泣く曲ではないけど、ほんとに聴けて、やっと聴けて‥幸せで泣くよね‥!
5曲目「カンガルーはどこに行ったのか」!初めて生歌聴けました!あの手のフリができてとてもとても嬉しい。
この間、数曲ごとに裏からスタッフさんが替えのギターを持ってきては入れ替える。その都度裏でチューニングして持ってきてるのかな?
でも曲に入るとまったくトラブルを感じさせないの。
そして待ってました!新曲「地味な生活」!
Twitterの動画では聴いてたけど、全貌を確認できたの初めてー!
地味じゃない!全然地味じゃない!!たのしいーーー!!
「長崎行きたい 長崎行きたい 長崎行きたい」に「まぁ来たけどね」って会長が合いの手を入れるのかわいい‥
地方民こういうのめちゃくちゃ嬉しい‥ほんとわかっていらっしゃる‥!
「長崎県の島の数は日本一!この歌をやらせていただきます」で「島国DNA」!
この曲の認知度がすごいのが前方エリアも芝生エリアも爆上がりした熱気でわかる。盛り上がり最高潮!
会長「まだまだ大変な日々ですが、皆様の生活がますます大豊作でありますように!」で、8曲目「日本の米は世界一」!
あーーー終わってしまう!早い!はやいー!
木々の葉が爆音で震える、轟音が風を切って渡っていく。ラストの「世界一!」で指差した時に見上げた空がめちゃくちゃ青くてキレイで、ずっとずっと待ってたこの瞬間が死ぬほど楽しくて、仕方なかった!
「常識で考えて いい子にしてたなら ご褒美もらえなきゃ もう限界」
新曲の歌詞がね、心に沁み入って沁み入って‥
ちなみにライブ後は私めちゃくちゃ元気になってしまい、Twitterで呟きたいことがありまくりで楽しいしかないのです。なんて単純。
やっぱりライブ不足は心と体に悪いし、ライブでしか補えない栄養ってあるんだね‥!
私にとって最大のご褒美が打首獄門同好会のライブであることを、再確認した「Sky Jamboree 2022」でした!
打首獄門同好会を知ったきっかけ、または産後うつが音楽に救われた話
※鬱の話が出てきますので、お辛い方はそっ閉じ推奨です。
打首獄門同好会というバンドを知ってから昨日で丸3年になりました。知ったきっかけを全部覚えてるので記念に書いてみます!
まぁ全然需要ない話だと思うんですけども、自分のブログなんて自分以外には需要がないっつーのは自明の事だしそんなもんだ!だから書く!
打首さんを知ったきっかけは、Twitterのとある政党アカウントからです。
うん、なんだそれ。打首さんを知るのってフェスとか対バンとかが大多数だと思う。政党アカウントなんてところから入る人絶対私以外にいない(断言)。
あ、あれじゃないです、総理に表敬訪問。それよりだいぶ前の話です。
私はミーハー的に選挙が大好きで、選挙速報の時はわくわくオールフリーとつまみを用意して待機するタイプなんですね。ちょうど3年前にとある政党のTwitterが話題になったのをきっかけに、与党も野党もいろいろフォローしてみたわけです。そしたらとある政党の中の人が「今朝は布団の中から出たくなかったです」ってつぶやきまして、どなたかが「こんな歌がありますよ」ってリプして、それにくっついていたのがそう「布団の中から出たくない」。
なんだコレはー!かわいいおもしろい泣ける!と思ってYouTubeで他の曲も聴いてみまして、ズドンと刺さったのが「88」でした。
「88」は衝撃だった。いや衝撃でしょ衝撃。なんだこの歌詞は、なんだこの音は!
寺の名前を羅列するっていう前代未聞の歌詞。意味がわからない。なのになぜかロックな気がしてならない。むしろこれこそがロックなのではないか。そして音が‥!むちゃくちゃかっこいい‥!
水曜どうでしょうは全然通ってなかった(九州人はどうでしょうに疎い)ので元ネタがわからなかったのも良かったんだと思う。そこからお遍路ドキュメントを見、10獄放送局を見、どうでしょうも・・・とズブズブハマっていくわけです。
ところでそのころ私は鬱のどん底にいまして。
いや、うん、今は大丈夫になってるんで、ちょっとお付き合いくださいね!
話は10年前にさかのぼります。 初めての子を妊娠中、その頃フリーランスで働いていました。産前もギリギリまで働くぞ、産後もすぐ復帰してキャリアを積むぞと鼻息荒くがんばりましたが、妊娠8ヶ月の時妊婦であるということを理由に契約を解除されました。
その時に感じた、自分の両手から今まで積み重ねてきたもの全てが飛んでいってしまうような絶望感は今でもよく覚えています。「産後落ち着いたらまたお願いしますから~」という相手の声が、早く電話を切りたくてたまらない感じだったのもよく覚えてる。もちろんその後お願いされることはなかったよね。
話が暗くなってきましたね。
あれ、私なんかおかしいな?と思ったのが、初めての子どもが生まれ、隣にすやすや眠っている赤ちゃんを眺めながら涙がとまらなくなった時でした。
この子の身にはこれから悪いことばかり起こってしまう、どうしようどうしよう、病気になったら、事件や事故に巻き込まれたら。大きくなったら学校でいじめられるかも。悪い人にだまされて殺されたり、いや、この子が人を殺してしまうかもしれない。私は責任が取れるだろうか。 どうして産んでしまったんだ、なんて恐ろしい世界に連れてきてしまったんだ・・・。
実家の暗い和室のお布団の上でありとあらゆる不幸が浮かんで、泣きたくないのに涙がだらだら流れて、それ以外のことがまったく考えられなくなりました。明らかにおかしい。今思えば、すぐにオットでも母でも保健師さんでも相談しとけば良かったんだと思う。誰かに言えばよかった。でも誰にも言えなかった。
それから赤子と大量の育児グッズと鬱々とした気分と一緒に自宅に戻って育児スタートするわけですが、まぁ、赤子は母親の気分なんぞ待ってはくれない。泣く→おむつ替え→授乳→寝る→20分後に泣く、の無限ループが夜中まで続く。
産後すぐの母親は寝られないと聞いていたので、夜に全然寝られなくて当たり前だと思ってしまったのも間違いでした。オットに押しつけて寝るべきだった。細切れに寝ているから大丈夫、と思っていたけどあれは今思えば気絶だね気絶。そしてまた赤子の泣き声で起こされる。
いつの間にか寝られないのが当たり前になりました。
そして家事育児はどうにかこなしたものの、仕事をしていないことにめちゃくちゃ引け目を感じていました。自分の収入がないのはつらかった。幸いにもオットの収入で暮らしていける環境でしたが、収入がないのに自分はここにいていいのかとぐらぐらしました。
元の仕事に戻れそうにない、かと言って小さい子を抱えてメンタルも安定しない中で新しい仕事に飛びこむ勇気がない。 そう考えてしまって、「働いてなくても許される状況」を作りたいために数人子どもを産みました。
まじで自分の思考がやばすぎてつらい・・・虐待にもつながりかねない。子どもがすくすく育ってくれているのが救いですね。同時期にボランティアとか子育てサークルにのめり込んでしまったのも、遊んでるんじゃないとアピールしたかったんだと思います。ママ友がいい人ばっかりで良かった。
子どもが増えたらますます寝られなくなり、さらに寝ようとしても眠れず、まとまって3時間寝られたら嬉しいという。
さらにその頃、弟がアルコール依存症になりました。
・・・暗いねごめんよ!うん、大変だったよ!あるあるでしょうけど、親の理解が全くなく病院にも連れて行かず。「甘えてるんだ」「やめようと思ったらやめられる」で済ませようとする親の代わりにあれこれやっていました。それが良くなかったことを後で知ることになるのですが。
弟が運転中に気を失って事故を起こしてからはもう気が気じゃなくなり、電話が鳴るたびに冷や汗と動悸がする。特に朝の電話は嫌でしたね。夜中に死んじゃったんじゃないか、警察からだったらどうしよう、と思って。
そうしているうちに大好きな読書ができなくなりました。時間がない、という意味ではなく文字が読めない。1行を3回ぐらい読まないと内容が頭に入ってこない。おもしろくないから読みたくない。
音楽もうるさいと思うようになりました。音楽は大好きで、結婚前は一日中音楽を聴く職場だったし地元のライブハウスもよく行っていました。でも全然聴く気がしない。テレビもつらくて子どもとEテレばかり。
どうしても4日間お風呂に入れなくて清水の舞台からダイブする気持ちで入ったり、夕食を作ろうとすると体が全く動かず、泣きながらオットに電話したりしていたのもこの頃ですね。
これらの症状はうつあるあるですがちっとも気づかなかった。そのうち希死念慮がやってきました。死にたい、ってやつです。
いやぁどん底に暗い話で申し訳ない。
どうにも出口が見えない日々でした。
で、そんなときに出会ったのが打首獄門同好会だったわけです。ハイやっとつながりましたねー!
それまでどんな曲も1曲を聴き通すことができなかったのに、打首さんの曲は心底楽しく聴けた。何回でも聴けた。
たぶん、なーんにも考えなくても聴けたのが良かったんですよね。愛だの恋だの鳥になって羽ばたきたいだの言い出さないのもよかった。ただ聴いて、楽しくなって、クスクス笑っていればいい。
ラウドな音も、大変好みでした。重く響くかっこいい音だけに集中していれば嫌なことを考えないと気づきました。
音楽依存症生活。
思えばずっとぐるぐる考え事をしていたのだなぁ。ぐるぐるぐるぐる、休まる時間がない。寝転んでいても休まるのは体だけで、脳はフル回転で嫌なことばかり考えていて。それを断ち切ってくれたのが打首さんの音楽でした。
・・・なんだこいつすげぇ重いファンだなと引き気味な人、正解です。
それから、しばらく感じなかった「欲」が出てきてライブに行きたいと思うようになりました。一進一退ありながらもだいぶ落ち着き、次の夏に初めてライブ遠征に行けた時は嬉しかった!筋肉少女帯との「ついに対バン祭」。
もう楽しすぎて笑いすぎて、お腹の底から笑ったのは久しぶりで、私はまだ楽しめる、これからいっぱい楽しいことがあるって思えました。
3年たった今は弟もお酒をやめ続けているし、私の希死念慮もなくなりましたね。たまーにふいっとやってくる時もあるけどね。
というのが私と打首さんの出会いです。なんてありがたい出会いだったことか!政党アカウントの中の人に感謝しなくては。
もはやライフラインなので、毎日聴くと思います。日々のごはん的な、なくてはならない存在。
私が打首さんから貰ったものは一生かけてもお返しできないと思うけど、ずっと応援していくことで少しでも返せたらいいな、なんて思っています。
2020年12月6日 打首獄門同好会 新型コロナウイルスが憎いツアー Zepp Fukuoka 覚書
※ネタバレを含みます。ご注意ください。
開場の15分前に着いた。
10ヶ月前の今年2月、同じZepp Fukuokaでのワンマンライブでは長蛇の列ができていた物販も今日はすでに締まっていた。整番の列にも驚くぐらいぱらぱらとしか人がいない。
ちらほらと獄パーカーを着ている人を見かける。でもほとんどの人はアウターを着ていて(私もだけど)、背中の獄が見えないのはちょっと淋しくなってしまった。ライブではあまり見かけないスカート姿の人が何人もいてそれもびっくりした。
いつもと様子が全く違う。
前回の2月は真冬で海風がびゅうびゅう吹く中、それでも半袖獄パンで暴れにきたぜ!という雰囲気の人たちがいたのに。獄の字を背負ったたくさんの人たちが、どこまでも続く長い列を1番だって抜かされないようヒリヒリするような気持ちで並んでいたのに。つい感傷的になってしまう。
スタッフさんの呼びかけで列ごとに並んで進むのは同じだけど、その先は初めてのことばかり。まず接触確認アプリのチェック、数メートル先で直接チケット画面操作の案内、さらに数メートル先でチケットと身分証明書とマスクをずらして顔も見せて確認。次に手渡しではなくひとつずつトレーに乗せられたドリンク交換コインを受け取った。
私の少し前の人の同行者が接触確認アプリを入れていなかったようで、列を外れて個別に対応されていた。アプリが確認できなかったら入場できないと。
厳戒態勢とはこのことだ、と思った。
でも入ってみれば場内はまったりとした雰囲気。 ステージはいつものセッティング、いつもの獄キャビネットにいつものVJスクリーン。でもフロアにはびっしりとイスが並べてある。みんな座ってるせいかリラックスムード。
ちなみに私の席は上手側の後方。PA席よりも後ろでかなりステージから遠いけれど、この場にいられるだけで満足です。
座席に何か置いてある。 ひとつはうまい棒。もう一つはきのことたけのこが印刷された、子どもの雑誌の付録みたいなピリピリ切り取って組み立てる用紙。割り箸と丸いシール型の両面テープもついている。
VJ画面には「きのこ・たけのこの作り方」の説明画像が流れていて、見ながら簡単に組み立てる。 できたのがこちら。
何に使うか一目瞭然でニヤニヤしちゃうのをおさえきれない。周りはみんな長袖だな・・・と思いつつ半袖Tシャツで待機。
時間になり、影アナウンスが入る。 打首獄門同好会のライブにお越しいただき誠にありがとうございます、途中で笑いをこらえきれない場面があるかと思いますが、その際は声を出さずに~といった内容。
なになにそんなに笑うの?
と思っていたら始まった! 画面にはおなじみ「10獄放送局」特別編の文字! 新作だ!こうきたかー!!!
・・・
・・・
・・・
もう、笑ったよね!!!
お腹よじれて痛かったよね!!!
正直声出せないの拷問だったよね!!!
内容は、たぶん1月11日に公開される映像というのがコレだと思うので割愛します。っていうかこの面白さを文章で伝えきれる自信がない。絶対できない。
一発目にこれはやられたなぁ!入場前のちょっと寂しかった気分も俄然上がった!だいたいのことは吹っ飛んでしまう破壊力あり。
再び影アナウンスが入り、いよいよ! VJ画面に初めて見るオープニング映像が流れる。かっこいいのになんて書いてあったか覚えてない・・・。曲も初めて聴く曲。
そして入場SE「池袋のマニア化を防がNIGHT」! 会場のゆるい空気が一変する。座っていた人も次々に立ち上がり、腕を上げる。
満を持しての登場!(なんせ映像が長かったから)
いつものSEの音、でもオイ!オイ!の声を上げてはいけないことに気がつく。そう、今日は声をだしてはいけないのだ。そのことに、その意味に、ここで初めて気がつく。
応えられるのは、手と腕だけなんだ。
『1.新型コロナウイルスが憎い』
これだよね、この曲から始まるよね! ついに生歌が!会長が!あす香さんとじゅんこさんが!歌ってる!!とすごくすごく感慨深かった。一緒に歌いたかった!
『2.足の筋肉の衰えヤバイ』
なんと替え歌!
「ライブに来たけど運動不足が明らかでヤバイ」といった内容。VJ画面はちゃんと会長作画の替え歌バージョン。
ねこかわいい。ねこかわいい。
『3.筋肉マイフレンド』
もーもーもーイントロが好き、かっこいい、ギターかっこいい!!ライブで聴くのは2回目だけど、重い音でとっても好き。
イントロもいいけど、途中のラップぽく歌うところが一番の見所だと思っているのです。
今回事前に何の説明もなく曲に入り、スクワットタイムに突入しまして。ほとんどの方が淡々とスクワットする中で隣の方が「えっコレやるの?今??」みたいにアタフタしてて、でもしっかりやってくれて何だか嬉しかった。
いやあれ、何にも言われずに普通にやる方がおかしいんだよね?(ほめてる)
『4.島国DNA』
会長「この状況でもできることがある!337拍子!!」
ほんとだぁー!!!337拍子できるんだぁー!!
嬉しい。何かできるのが本当に嬉しい。こんな全力で337拍子することってある?!
こんなふうにライブのいたるところで「この状況でもできること」を模索してくれてるのがわかります。
たぶんここでMCなんだけど、今回はほぼ会長しかしゃべらないようにしている気がしました。 いやいつもわりとそうではあるんだけど、普段はMCであす香さんも会話に入ってきたりするのにそれも全くなし。意図的にそうしてるのだろうな。
そして会長のMCもいっぱい考えて練ってきた感じで、武道館の時の演出やMCを彷彿とさせました(行ってないけど)。映像も多めだし、飽きさせないようにダレないように演出を練りに練っているのがわかります。
そんなMCの肝心の内容、本当に本当に忘れてしまってなんで覚えていられないんだ私!!!断片ですが印象的だったところだけ‥。
「ライブハウス史上もっともつらい状況」
「厳しい、不自由なライブハウス」
「でも、俺たちに唯一残されたものが、音だ」 「ドラムを叩けば鳴る、ベースも、ギターも、アンプもスピーカーもそのままだ」
「この唯一残された「音」でお客さんを満足させられなかったら、名がすたる」
かっこいい‥。あと同じ場面だったかわからないけど今回一番心に響いたのが
「こんな不自由な中でもライブをやるし、こんな不自由な状況でもお金を払ってライブに来てくれる。
俺もおまえらも、お互い・・・好きだな!」
って!!大変キュンとしましたよね!!!
そうなんです好きなんです!
そして『5.牛乳推奨月間』からの『6.ニンニクは正義』
かっこよかったっ!超かっこよかった!!!ギターソロねギターソロ!超かっこよかった!!!
聴かせる曲。気持ちいい。IN OR DIEを叫びたい。
ニンニクつながりで『7.私を二郎に連れてって』
ここで数分の映像が入る。
このコロナ禍において最も感染者数が少ないところがある・・・それは四国。じゅんぐりじゅんぐり回って祈ろうといった内容。
きた!ついにきた!!!『8.88』だ!!!
私が打首さんの魅力に取り憑かれてしまったのが「88」のMVで、いつかライブで聴きたいと夢見ていた曲なのです。
何をどう考えても、寺の名前を連呼するロックバンドなんて他にない。しかもその音がむちゃくちゃかっこいいわけです。こんな音は、歌詞は、今まで聴いたことがない。一気に沼に落ちましたよね。
お遍路装束で鳴らす音、客席からのレスポンスがなくてちょっと寂しかったけどその分じっくり聴くことができた。よかった・・・。ありがたいなぁ・・・。
『9.New Gingeration』
ステージに風乃海くんだけ残る。スクリーンに「こんばんは!風乃海です!」の文字が出て、VJブースの前で無言のまま手を振る。どうやらスクリーン上でお話するみたい。
いくつかのセリフがあったんだけど(忘れた‥)とにかく 「みなさんコール&レスポンスしたいですよね?」
「フンフンフーンのハミングならいいそうですよ(専門家監修済み)」 という話。
その手があったかー!!!ここぞとばかりにフンフン応える客席。 そこにあす香さんのコール&レスポンスが入る! ああもう嬉しい。
「岩下のっ!新生姜!はいっ」
フフフフフーン!フンフンフー!
「岩下のっ!新生姜!はいっ」
フフフフフーン!フンフンフー!
不思議だ。不思議な光景なのにとっても楽しい。できるんだ・・・!
不思議な一体感のまま、新生姜ヘッドをかぶっての寸劇に突入。そうかこれも無言でできるやつだった!!
じゅんこさんが新生姜ヘッドをかぶったままベースのサリーちゃんを通そうとするけど通せなくて、会長もスタッフさんも手伝ってくれない・・・。どうしよう・・・。
でも今回は違う!ついに気づいてしまったのです! 新生姜ヘッドをとって、サリーちゃんを通して、またヘッドをかぶればいいじゃないー!!
ドヤ顔でポーズを決めるじゅんこさんがたいへんかわいい。
ちなみに新生姜、曲中でもサビで会長が「フンフンフー♪」と歌うところがありましてそれもたいへんかわいかったです!
さてここで5分間の「換気タイム」突入で笑い死にするかと思うぐらい笑うんですが、それも1月11日公開の映像でぜひ確認してください。
換気タイムの後、再びステージに出てきたじゅんこさんと風乃海くんが入れ替わって、じゅんこさんがVJブースの前に!!!
ええーっ!といいたいのに言えなくてふんふー!というざわめきがフロアに広がる。
布団の演奏に合わせてじゅんこさんがVJ画面を操作し、風乃海くんはじゅんこさんのベースを弾く・・・という高難度なことをやる気でたいへんにレア状況!
風乃海くんが布団のイントロを弾いて、じゅんこさんがVJ画面を切り替えようとおっかなびっくりボタンを押すと、大音量で「ドーーーン」と爆発音が。びびるじゅんこさん。
会長「なんか練習してるなーと思ったら・・・風海くんは頑張ったけどねぇ・・・」「大阪・名古屋ではやってないです、初めて」 おお、ほんとにレアだった!
そんなこんなでお二人とも元の位置に戻り、ここから『10.布団の中から出たくない』、『11.はたらきたくない』に続いて「日本のアニメはお好きですか-?!」で『12.サクガサク』とアニメ三部作。
ここでMCを覚えてることだけ。
「イスに何かおもちゃが置いてあったでしょう(きのこたけのこの工作とうまい棒)。セトリばれしないでって言っておいて、コレでだいたいなんの曲をやるか分かっちゃう」
「このおもちゃのきのこたけのこでセルフ戦争ができる。セルフ戦争。一体何を言ってるんだ」
「我々のライブではうまい棒を振るし、いつもはそのうまい棒をお客さんに回してもらうという、メジャーデビューしてたらあり得ない演出をしてるんですよ」
「さてどっちの曲が出てくるでしょうかっ?!」
で、きのたけだ!と思っていたら『13.デリシャスティック』で慌ててうまい棒を探す。
私は上手側からステージを見るのが好きで、ライブでは上手側最前列、上手側最前列とそこだけを目指してきた。 でもこの状況になってライブに来て初めて「ドセンで見たい、ギターソロを間近で聴きたい」と思った。
デリシャスティックのギターソロは、最前列のまんなかに陣取ったら手を伸ばせばギターに届いてしまうんじゃないかと思うぐらい近くで見ることができる。できない状況になってから初めてその贅沢さに気づく。
コロナが収束して自由になったら、いつか最前列どまんなかでデリシャスティックを聴くのだ。また生きる目標ができた。
『14.きのこたけのこ戦争』
みんなで手作りのきのことたけのこを振るんだよ、楽しくないわけがない!!
後方から見えるいちめんのきのことたけのこ。
音に合わせて高く掲げられるきのことたけのこ。
セルフきのこVSたけのこ。
これは後ろから見ることができて良かった。ステージからの眺めも壮観だっただろうなー!
続いて甘いものつながり『15.ああ無性』
今回ライブで聴いてめちゃくちゃ好きになった曲!! CDで聴いたときはとにかく歌詞が印象的なもので、いきなり甘いもの辛いものが食べたくなるというあるある現象にクスクス笑いつつ聴く曲だったんだけど、これはライブが良かった!
打首さんならではのお三方の掛け合いとハモり、そして歌だけじゃなく音もビシッと合わせないといけないところが多くて、それがまたビシィィィッと合うんだ!気持ちいい!
あとね、なんか色っぽい、色気のある曲だなと思ったんだよね・・・じゅんこさんのお声でしょうか?もし歌詞の意味がわからなかったら全然違う印象の曲な気がする!(打首さんの曲あるある)
これはもう一回聴きたい!ライブの定番にならないかなー!
そして甘いものときたら『16.TAVEMONO NO URAMI』からの『17.歯痛くて』!腕だけしか動けないのに空気が熱い!汗ばむほど。
『18.日本の米は世界一』
はやい!はやいよ、もう米なの!?
毎回ちょっと寂しくなってしまうけど今日はことのほか寂しい。
会長「今までご唱和くださいとお願いしてきたこの曲。ご唱和くださいと言える時がきたら、来年またライブハウスでお会いしましょう」
‥話はちょっと変わってしまうんだけど、私は人生には何度か「その前と後を分ける一日」があると感じることがあって。たとえば9.11の同時多発テロ、たとえば3.11の東日本大震災。その時自分が何していたかをはっきり思い出せる1日ってあるよね?
私にとって新型コロナウイルスによる「その前と後を分ける一日」は2020年の2月26日。政府が国内のスポーツ・文化イベントの自粛要請を出した日。
あの日から、アーティストとライブをめぐる状況は一変してしまって、特にライブハウスは大打撃を受けてしまって。あまりにも変わってしまった状況は10ヶ月たっても先が見えなくて。
でも会長はその何年も前から、その時も、その後も、ずっと同じことを言い続けている。
「またライブハウスでお会いしましょう」
そのブレなさ。一貫してライブバンドであり続ける姿勢を、今日のライブでも充分すぎるほど感じることができた。
私もまた必ずライブハウスに行く。その思いを込めて世界一!の人差し指を全力で指した。
アンコール。表向きは手拍子だけの、でもかすかに聞こえないぐらいの声で「最初から!」とつぶやくアンコール。
会長MC
「君たちは一枚の切符を手に入れた」
こんなに不自由なライブハウスは初めてで、一番しんどい時を知っている。そしたら次のライブがむちゃくちゃ楽しくなる。 来年のライブは声が出せるし動けるし、モッシュやダイブができるだけで楽しい、めっちゃ楽しくなるはず。来年のライブを楽しみに・・・といった内容でした。
会長「なんかすごいポジティブなこと言ってるな!」
そういうポジティブさがファンを支えてくれることって、あると思うんです。
『19.明日の計画』(泣ける)に続いて『20.フローネル』
会長 「幸せって・・・。ちょっと話ズレてもいいかい?」
「俺は今、福岡に来てラーメンが食べられないのがつらい。ホテルが駅前なんだよなぁ・・・駅前のShinShinのもっちゃんが好きでなぁ・・・」
「コンビニのおにぎり食ってるときが一番むなしい」
大変せつないです。もっちゃんはモツちゃんぽんのこと。せめてどこかでラーメン食べてほしかったなぁ。
そしてじゅんこさんどうぞのコーナー。
「私、昨日ホテルでコーヒーをぶちまけて。壁までいって」
「ちょっと前に自分の部屋でクリープをぶちまけて床がまっしろになって、それから10日もたたないうちにプロテインの1キロぐらいある缶をぶちまけてお部屋まっしろになって」
「ぶちまける運命を背負った女なんだよね」
という話からどう進行したか忘れたんですが、
「私、わりと几帳面なんだよね」に会長が「几帳面な人はそんなぶちまけないですよ?」でタンタカタンとドラムが入る。
コーヒー、その後どうなったんでしょうか・・・。大変。
「ありがとうございました、打首獄門同好会でしたー!」 でライブが終了してしまい、退場SEに「だらだらしたい」が流れる。曲が終わってしまったら、後方の席から順に退場。余韻に浸る間もない。
でも、そこまで徹底した感染対策を取る姿勢が、いまはただただすばらしいと感じる。
できないことを嘆くよりも、できることを全部やる。その心意気が伝わってきました!
だって楽しかった!めちゃめちゃ楽しかった!!できること、いっぱいあるって思えた!!!
またライブハウスで会える!次はもっと楽しくなる!と確信できるライブでした。
打首獄門同好会 VRライブハウス「日々の気持ちパック」感想
打首獄門同好会のVRライブハウス「日々の気持ちパック」の感想です。ネタバレありなのでまだ見てない方はご注意ください。
打首獄門同好会というバンドを誰かに紹介するとしたら
「ゴリッゴリの音に生活密着型のユルい歌詞のおもしろいバンド」
という感じだろうな、と思う。私も誰かに聞かれたらこんな感じで答える。歌詞がおもしろいと話題になりがちな打首さんの魅力のなかでも、わかりやすいし私も大好きな部分だ。
でも、それだけじゃない。私は打首獄門同好会は「戦う」バンドだと思っている。
打首獄門同好会が表現する「世界」は、決しておもしろいだけじゃない。
世界は不条理に満ちていて、世の中はどうにもならないことばっかりで、気力をふりしぼって何とか1日を戦い抜く。ベースにあるのはそんな世界観だ。
「Breakfast」の「これから1日世のクソ共と やり合う為のエネルギーだ」
という歌詞や、
「もつ鍋が呼んでいる」の「明日も闘わねばならぬその身を もつ鍋が もつ鍋が待っている」
という歌詞にはその気持ちがわかりやすく表現されていると思うし、わかりにくいけど「布団の中から出たくない」や「はたらきたくない」も1日をどうにか戦うための応援歌だ。
「音楽依存症生活」はその最たるもので、絶望的なまでに苦痛な毎日を、ちっとも思い通りになんかならない世界を、それでも戦っていく歌だ。そこに音楽があるだけで、私たちは憂鬱な気分をちょっとだけ持ち上げて、また戦うことができる。
大好きな音を爆音で聴くと、自分が強い人間になった気がするのはなんでだろう。
たいしたことない自分だけど「私はこんなカッコいい音楽を聴いてるんだから!」と、ちょっとだけすごい自分になったような気がする。それはもちろん錯覚なんだけど、錯覚でもいい、その後のあれこれを乗り切れるから。そんな気持ちにさせてくれる音楽はやっぱりすごいなと思う。
‥というよく分からない「俺の考える打首さんの魅力」を700文字も使って語りたくなってしまうぐらいに、この曲が好きなんですよ!「音楽依存症生活」!
もう何か嫌なことがあったら「あっ、音楽依存症生活聴こう」って反射的に思ってしまうもんね。自粛期間中何度思ったことか。
イントロのあす香さんのドラムに見とれてしまう。本当にこの曲は、打首さんのかっこいい部分全部集めて濃縮したような凄まじいかっこよさ!
二曲目の「はたらきたくない」も、イントロで「あの曲だー!」ってテンション上がる感覚が気持ちよくて、会長の一体何を言ってるんだろうってMCもますますライブ感上げてきてとってもたのしい。
そんで配信でもコレやっちゃうのかー!な「カモン諭吉」。もしかしてCGお札ばらまきタイム?!とワクワク期待して、風乃海くんのレスポンスばっかり注目してたら後ろから何か出てきてる!
CGじゃない、リアルでばらまいてる!!!
直に諭吉が当たる距離!!!
って最初はわぁキレイだわーって見てたんですけど、何か下に落ちてるやつ‥
落ちてるやつ‥
‥‥‥
‥‥‥
‥‥‥まさか本物の諭吉じゃないですか?!
やりかねない!打首さんならやりかねないー!!
また社長に借りたんでしょうか‥?ここは真相が知りたい!!
(※あす香さんがネタバレツイートしてくれました!ギャング銀行券だった(笑))
そんなリアル諭吉にざわついてる間にMCが進んでいき、
「風呂入って速攻寝る計画!」
に意表を突かれて、めちゃくちゃライブを思い出して既視感にくらくらした。ああもうー!ライブだこれ!
フローネルって笑えるし楽しいけど、ライブでもアンコールの最後だから切なさも混じるのです。その切なさがブワッときた。
内容はもう、絶対みんなクスクスしてたよね!VRゴーグルかぶってクスクスしてる人になってたよね!はい私も!
今回もばっちりじゅんこさんに持っていかれて、会長あす香さんが笑って歌えないとか、もう最高!でした!楽しすぎ!!