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打首獄門同好会 VRライブハウス「日々の気持ちパック」感想

打首獄門同好会VRライブハウス「日々の気持ちパック」の感想です。ネタバレありなのでまだ見てない方はご注意ください。

 

 

打首獄門同好会というバンドを誰かに紹介するとしたら

「ゴリッゴリの音に生活密着型のユルい歌詞のおもしろいバンド」

という感じだろうな、と思う。私も誰かに聞かれたらこんな感じで答える。歌詞がおもしろいと話題になりがちな打首さんの魅力のなかでも、わかりやすいし私も大好きな部分だ。

 

でも、それだけじゃない。私は打首獄門同好会は「戦う」バンドだと思っている。

 

打首獄門同好会が表現する「世界」は、決しておもしろいだけじゃない。

世界は不条理に満ちていて、世の中はどうにもならないことばっかりで、気力をふりしぼって何とか1日を戦い抜く。ベースにあるのはそんな世界観だ。

 

「Breakfast」の「これから1日世のクソ共と やり合う為のエネルギーだ」

という歌詞や、

「もつ鍋が呼んでいる」の「明日も闘わねばならぬその身を もつ鍋が もつ鍋が待っている」

という歌詞にはその気持ちがわかりやすく表現されていると思うし、わかりにくいけど「布団の中から出たくない」や「はたらきたくない」も1日をどうにか戦うための応援歌だ。

 

「音楽依存症生活」はその最たるもので、絶望的なまでに苦痛な毎日を、ちっとも思い通りになんかならない世界を、それでも戦っていく歌だ。そこに音楽があるだけで、私たちは憂鬱な気分をちょっとだけ持ち上げて、また戦うことができる。

 

大好きな音を爆音で聴くと、自分が強い人間になった気がするのはなんでだろう。

たいしたことない自分だけど「私はこんなカッコいい音楽を聴いてるんだから!」と、ちょっとだけすごい自分になったような気がする。それはもちろん錯覚なんだけど、錯覚でもいい、その後のあれこれを乗り切れるから。そんな気持ちにさせてくれる音楽はやっぱりすごいなと思う。

 

 

 

‥というよく分からない「俺の考える打首さんの魅力」を700文字も使って語りたくなってしまうぐらいに、この曲が好きなんですよ!「音楽依存症生活」!

もう何か嫌なことがあったら「あっ、音楽依存症生活聴こう」って反射的に思ってしまうもんね。自粛期間中何度思ったことか。

 

イントロのあす香さんのドラムに見とれてしまう。本当にこの曲は、打首さんのかっこいい部分全部集めて濃縮したような凄まじいかっこよさ!

 

二曲目の「はたらきたくない」も、イントロで「あの曲だー!」ってテンション上がる感覚が気持ちよくて、会長の一体何を言ってるんだろうってMCもますますライブ感上げてきてとってもたのしい。

 

そんで配信でもコレやっちゃうのかー!な「カモン諭吉」。もしかしてCGお札ばらまきタイム?!とワクワク期待して、風乃海くんのレスポンスばっかり注目してたら後ろから何か出てきてる!

CGじゃない、リアルでばらまいてる!!!

直に諭吉が当たる距離!!!

 

って最初はわぁキレイだわーって見てたんですけど、何か下に落ちてるやつ‥

落ちてるやつ‥

‥‥‥

‥‥‥

‥‥‥まさか本物の諭吉じゃないですか?!

 

やりかねない!打首さんならやりかねないー!!

また社長に借りたんでしょうか‥?ここは真相が知りたい!!

 

(※あす香さんがネタバレツイートしてくれました!ギャング銀行券だった(笑))

 

そんなリアル諭吉にざわついてる間にMCが進んでいき、

「風呂入って速攻寝る計画!」

に意表を突かれて、めちゃくちゃライブを思い出して既視感にくらくらした。ああもうー!ライブだこれ!

フローネルって笑えるし楽しいけど、ライブでもアンコールの最後だから切なさも混じるのです。その切なさがブワッときた。

 

内容はもう、絶対みんなクスクスしてたよね!VRゴーグルかぶってクスクスしてる人になってたよね!はい私も!

今回もばっちりじゅんこさんに持っていかれて、会長あす香さんが笑って歌えないとか、もう最高!でした!楽しすぎ!!